方針
(1) は とおいて、点 と からの距離が等しい点の集合を計算する。(2) は が虚部1の水平直線上を動くことから、偏角が と の間を動くと読む。(3) はまず絶対値を比較して を得るので、(1) より は実数である。すると は の共役であり、偏角は になる。9乗して等しい条件を偏角の合同式に直す。
解答
(1) とおく。このとき であるから、 である。 なら、両辺を2乗して となる。これを整理すると であるから である。したがって ことが示された。
(2) が実軸上を動くとき、 は虚部が1の直線 上を動く。この直線は上半平面にあり、原点を通らない。したがって偏角は より大きく より小さい。
また、 で偏角は に近づき、 で偏角は に近づくが、どちらにも等しくならない。よって範囲は である。
(3) 方程式 の両辺の絶対値を比べると である。したがって であり、(1) より は実数である。 とおくと、(2) より である。 は実数なので、 は の共役であり、その偏角は である。
9乗が等しいためには、偏角が の整数倍だけ違えばよい。したがって である。これは と同値だから、 となる。 より である。
逆に、これらの偏角をもつ実数 は実際に存在し、そのとき と は共役で、上の合同式を満たすので9乗は等しい。よって求める偏角はである。
別解
解法2
方針
9乗方程式を9乗根の比に直す。 は1以外の9乗根であり、それぞれについて を解くと実数 が得られる。そこから の偏角を直接読む。
解答
(1)
とおくとしたがって等距離条件から 、すなわち は実数である。
(2)
は上半平面の水平直線上を動くので(3)
であり比は1にならないから とおくと、これを について解いてよってであり、 だから偏角は である。したがってを得る。
総評
難度は5、計算量は5。目安時間は14分。絶対値の比較から が実数になることを先に示し、共役な二数の偏角へ帰着する。偏角の範囲は端点を含まない。9乗根を使う解法では比が1にならないこと、 の全てが実際の解を与えることを確認する。