方針
各円 Cn は x 軸に接するので、中心の y 座標 bn がそのまま半径になる。まず Cn と C0 の外接条件から bn=21an2 を導く。次に隣り合う Cn−1,Cn の外接条件にこの関係を代入すると、an だけの漸化式になる。Cn は Cn−2 と異なる側の接円を選ぶので、an<an−1 となる枝を採用し、逆数を取って等差数列に帰着させる。
解答
円 Cn は x 軸に接し、中心が (an,bn) であるから、半径は bn である。
(1) 円 C0 の中心は (0,21)、半径は 21 である。Cn と C0 は外接するので、中心間距離は半径の和に等しい。したがって an2+(bn−21)2=(bn+21)2 である。両辺を展開すると an2+bn2−bn+41=bn2+bn+41 より bn=2an2 を得る。
(2) 隣り合う円 Cn−1 と Cn は外接するから、(an−an−1)2+(bn−bn−1)2=(bn+bn−1)2 である。右辺と左辺の b の項を整理すると (an−an−1)2=4bnbn−1 となる。(1) より bk=21ak2 だから (an−an−1)2=an2an−12 である。よって ∣an−an−1∣=anan−1 を得る。
ここで C1 の中心は (1,21) である。C2 は C0,C1 と x 軸に接するもう一つの円であり、0<a2<a1 だから a1−a2=a1a2 より a2=21 である。以後も Cn は Cn−2 とは異なる円を選ぶので、正の列 an は an<an−1 を満たす。したがって an−1−an=anan−1 であり、両辺を anan−1 で割ると an1=an−11+1 となる。 a1=1 であるから an1=n であり、an=n1 である。
別解
解法2
方針
中心の横座標を直接追う代わりに、その逆数を接円の番号とみなす。外接条件から隣接する二つの横座標の差が積に等しいことを出し、逆数の差が1であることを示す。
解答
(1)
Cn の半径は中心の高さ bn である。C0 との外接条件はan2+(bn−21)2=(bn+21)2だからbn=2an2.(2)
Cn−1 と Cn の外接条件から(an−1−an)2=4bn−1bn=an−12an2.指定された「Cn−2 でない方」の円は C0 と Cn−1 の間に入るので
0<an<an−1 である。よってan−1−an=an−1an,an1−an−11=1.a1=1 からan1=1+(n−1)=n.したがってan=n1.
総評
難度は5、計算量は4。目安時間は12分。中心の高さが半径であること、C0 との外接から bn=an2/2 を得ることが第一段階である。後半では絶対値の符号を、円が前の円より原点側に入るという幾何から決める。前々項の円ではないという条件を使わずに枝を選ぶ答案は不十分になりやすい。
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出典: 名古屋大学 2002年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。