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名古屋大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

次の様に円Cnを定める.
まず,C0(0,12)を中心とする半径12の円,
C1(1,12)を中心とする半径12の円とする.
次にC0C1に外接しx軸に接する円をC2とする.
さらに,n=3,4,5,に対し,
順に,C0Cn1に外接しx軸に接する円でCn2でないものをCnとする.
Cn (n1)の中心の座標を(an,bn)とするとき,次の問いに答えよ.
ただし,2つの円が外接するとは,中心間の距離がそれぞれの円の半径の和に等しいことをいう.

(1) n1に対し,bn=an22を示せ.

(2) anを求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安12

図形と方程式数列 円の性質漸化式の変形、計算整理

方針

各円 Cnx 軸に接するので、中心の y 座標 bn がそのまま半径になる。まず CnC0 の外接条件から bn=12an2 を導く。次に隣り合う Cn1,Cn の外接条件にこの関係を代入すると、an だけの漸化式になる。CnCn2 と異なる側の接円を選ぶので、an<an1 となる枝を採用し、逆数を取って等差数列に帰着させる。

解答

Cnx 軸に接し、中心が (an,bn) であるから、半径は bn である。

(1)C0 の中心は (0,12)、半径は 12 である。CnC0 は外接するので、中心間距離は半径の和に等しい。したがって an2+(bn12)2=(bn+12)2 である。両辺を展開すると an2+bn2bn+14=bn2+bn+14 より bn=an22 を得る。

(2) 隣り合う円 Cn1Cn は外接するから、(anan1)2+(bnbn1)2=(bn+bn1)2 である。右辺と左辺の b の項を整理すると (anan1)2=4bnbn1 となる。(1) より bk=12ak2 だから (anan1)2=an2an12 である。よって anan1=anan1 を得る。

ここで C1 の中心は (1,12) である。C2C0,C1x 軸に接するもう一つの円であり、0<a2<a1 だから a1a2=a1a2 より a2=12 である。以後も CnCn2 とは異なる円を選ぶので、正の列 anan<an1 を満たす。したがって an1an=anan1 であり、両辺を anan1 で割ると 1an=1an1+1 となる。 a1=1 であるから 1an=n であり、an=1n である。

別解

解法2

方針

中心の横座標を直接追う代わりに、その逆数を接円の番号とみなす。外接条件から隣接する二つの横座標の差が積に等しいことを出し、逆数の差が1であることを示す。

解答

(1)
Cn の半径は中心の高さ bn である。C0 との外接条件はan2+(bn12)2=(bn+12)2だからbn=an22.(2)
Cn1Cn の外接条件から(an1an)2=4bn1bn=an12an2.指定された「Cn2 でない方」の円は C0Cn1 の間に入るので
0<an<an1 である。よってan1an=an1an,1an1an1=1.a1=1 から1an=1+(n1)=n.したがってan=1n.

総評

難度は5、計算量は4。目安時間は12分。中心の高さが半径であること、C0 との外接から bn=an2/2 を得ることが第一段階である。後半では絶対値の符号を、円が前の円より原点側に入るという幾何から決める。前々項の円ではないという条件を使わずに枝を選ぶ答案は不十分になりやすい。

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出典: 名古屋大学 2002年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。