方針
終了していない位置だけを状態として追う。1回目では8に届かないので、2回で終了するのは出目の和が8になる場合である。2回投げ終わって終了していない場合、位置は必ず2から7のいずれかになり、どの位置からも次に8へ到達する出目はちょうど1通りである。この性質を使えば、3回目は2回目までに終了していない確率の 、4回目は3回目までに終了していない確率の として求められる。
解答
(1)
1回目の出目は1から6なので、1回で8に到達することはない。2回で8に到達して終了するには、2つの出目の和が8になればよい。可能な組は の5通りである。全体は 通りだから、 である。
(2)
2回投げ終わってまだ終了していない場合を考える。2回目終了時点で8にいないとき、位置は2から7のいずれかである。実際、2つの出目の和が8未満なら位置は2から7であり、8を超えた場合も反射後の位置は4から7のいずれかである。
位置 が2から7のいずれであっても、次にちょうど8へ移動する出目は の1通りだけである。したがって、2回目までに終了していない確率に を掛ければよい。よってである。
(3)
4回目に終了するためには、3回目までに終了しておらず、4回目の出目でちょうど8へ入ればよい。上と同じ理由で、3回目までに終了していない状態では位置は2から7のいずれかであり、次に終了する出目は1通りである。
3回目までに終了していない確率は である。したがって である。
別解
解法2(未終了確率の漸化式)
方針
2回投げた時点でまだ終了していない確率を出発点にする。その後は、未終了なら次の1回で終了する確率が常にであるため、未終了確率が毎回倍になる。
解答
(1)
2回の出目の和が8になるのはの5通りである。したがって(2)
を、回投げ終えた時点でまだ終了していない確率とする。2回目以後、未終了時の位置は2から7のいずれかである。どの位置からも、次に8へ入る出目は1通りだけなのでである。よって(3)
総評
難度5、計算量5。目安時間は15〜20分。反射の規則をそのまま全列挙すると煩雑に見えるが、2回目以降に終了していない位置が2から7に限られることに気づくと見通しがよい。各非終了位置から次に8へ入る出目はちょうど1通りなので、未終了確率に を掛けるだけで次回終了確率が出る。典型的な誤りは、「8を超えたら戻る」操作を単に出目の和で処理してしまうこと、また3回目の計算で2回目にすでに終了した列を除き忘れることである。答案では、非終了時の位置範囲と、そこからの成功出目が1通りであることを明記したい。