方針
(1) は から絶対値が2で偏角が ずつずれる6個の解を列挙する。(2)では各解を として, の3群に分けて3次方程式を調べる。整数解をもつかどうかは,定数項の約数だけを候補にして代入すればよい。条件は「少なくとも1つ」なので,解を1つ見つければその は採用できるが,候補外の整数解がないことも約数候補で確認する。
解答
(1) であるから, の解は絶対値が2で,偏角が ずつ異なる6個である。したがってである。これを具体的に書くとである。
(2)
(1) の各解を として調べる。
まず のとき, であるから3次方程式は である。整数解があるなら となるが,そのような整数 はない。
次に のとき, であるから である。これも整数解をもたない。 の場合を考える。,すなわち のときは である。整数解があるなら定数項2の約数より を調べればよいが,となり,整数解はない。 ,すなわち のときは である。この方程式は より,整数解 をもつ。したがって は条件を満たす。
最後に の場合を考える。,すなわち のときは であり, なので整数解 をもつ。よって条件を満たす。 ,すなわち のときは である。整数解があるなら を調べればよい。代入するととなり,整数解はない。
以上より,条件を満たす解は である。
別解
解法2(実係数因数分解)
方針
(1) では を3つの2次式へ因数分解して、6解を直交形式で得る。(2)では各 に対する3次式と整数根候補を表にまとめる。
解答
(1) 各2次方程式も解くとである。
(2)
3次式を とおく。各候補を代入するととなる。「なし」の行は、整数根が定数項の約数に限られることを用いて有限個を代入すれば確認できる。したがって条件を満たすのはである。
総評
難度5、計算量5。6乗根の列挙と、整数解をもつ3次方程式の判定を組み合わせる問題で、目安は18分程度である。(1)では半径2、偏角 として6個を漏れなく書くことが重要である。(2)は各 を機械的に代入すれば進むが、整数解の候補は定数項の約数に限られるため、全実数解を求める必要はない。 は複数の整数解をもつが、条件は少なくとも1つなので、該当する の判定としては1つ示せば十分である。