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名古屋大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

1から13までの数が1つ書かれているカードが52枚あり,各数について4枚ずつある.
この52枚のカードから,戻さずに続けて2枚とりだし,そのカードに書かれた数を順にxyとする.関数f(x,y)=log3(x+y)log3xlog3y+1を考える.

(1) カードに書かれた数xyで,f(x,y)=0となるものをすべて求めよ.

(2) f(x,y)=0となる確率を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

指数・対数確率整数 式変形、約数・倍数、数え上げ

方針

対数の定義から x,y は1から13までの正整数であり,f(x,y)=0 をまず積の方程式に直す。log3(x+y)log3xlog3y=1 から x+yxy=13,すなわち (x3)(y3)=9 を得る。あとは正の約数の組を調べ,範囲 1x,y13 を満たすものだけを残す。確率では2枚を戻さず順に取り出すため,全事象は 5251 通りで,同じ数字2枚の場合だけ 43 通りになる点を分ける。

解答

(1)

カードに書かれた数なので 1x13,1y13 である。条件 f(x,y)=0log3(x+y)log3xlog3y+1=0 であるから,log3x+yxy=1 と同値である。よって x+yxy=13 すなわち xy=3x+3y である。これを整理すると xy3x3y=0 であり,両辺に9を加えて (x3)(y3)=9 を得る。

ここで x,y は正整数である。もし x3y3 がともに負なら,x,y は1または2であり,(x3)(y3) は最大でも4で,9にはならない。したがって x3y3 はともに正である。9の正の約数の組は (1,9),(3,3),(9,1) であるから,(x,y)=(4,12),(6,6),(12,4) である。これらはいずれも 1x,y13 を満たす。

(2)

2枚を戻さず順に取り出すので,全事象は 5251 通りである。

(1) で得た順序つきの組を数える。(x,y)=(4,12) の場合,4のカードの選び方が4通り,12のカードの選び方が4通りなので 44 通りである。(12,4) も同様に 44 通りである。

一方,(6,6) の場合は,1枚目の6は4通りだが,戻さないので2枚目の6は残り3通りである。したがって 43 通りである。

よって有利な場合の数は 44+43+44=44 である。求める確率は 445251=11663 である。

別解

解法2(順序なしで数える)

方針

(1) は対数条件を因数分解可能な整数方程式へ直す。(2)では2枚の取り出しを順序なしで数え、異なる数字の組 {4,12} と同じ数字の組 {6,6} を分ける。

解答

(1) f(x,y)=0    log3x+yxy=1    3(x+y)=xy    (x3)(y3)=9.1x,y13 より、9の正の約数の組だけを調べればよい。よって(x,y)=(4,12),(6,6),(12,4)である。

(2)

52枚から順序を付けず2枚を選ぶ総数は52512=1326通りである。数字4と12を1枚ずつ選ぶ方法は 44=16 通り、数字6を2枚選ぶ方法は432=6通りである。したがって有利な選び方は 16+6=22 通りであり、求める確率は221326=11663.

総評

難度4、計算量4。対数条件を整数方程式 (x3)(y3)=9 に変換する標準問題で、目安は12分程度である。(1)では対数の真数条件はカードの設定から自動的に満たされるが、x,y の範囲を使って約数候補を落とす必要がある。(2)では順に取り出すため (4,12)(12,4) は別事象であり、同じ数字2枚の (6,6) だけ 43 になる。戻さずに取り出す条件を 44 と数えてしまうミスが最も起きやすい。

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出典: 名古屋大学 2005年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。