方針
定義の積分を計算するとan2/3が等差数列になる。まずanを明示し,次に円板法で半径の平方を積分してVnを求める。an1/3は平方根で表されるため,隣り合う平方根の差を有理化してからnを掛けた極限を取る。定義の積分ではx−1/3,体積ではx−2/3となる違いに注意する。
解答
定義より1=∫anan+1x−1/3dx=[23x2/3]anan+1=23(an+12/3−an2/3).したがってan+12/3−an2/3=32.a12/3=1であるから,{an2/3}は初項1,公差2/3の等差数列である。よってan2/3=1+32(n−1)=32n+1.an>0よりan=(32n+1)3/2,an1/3=32n+1.円板法によりVn=π∫anan+1y2dx=π∫anan+1x−2/3dx=3π(an+11/3−an1/3)=3π(2n+3−2n+1).平方根の差を有理化するとVn=2n+3+2n+123π.したがってn→∞limnVn=n→∞lim2+3/n+2+1/n23π=2223π=π23.よって求める極限はπ23である。
総評
難度6,計算量5。積分で定義された数列を明示し,回転体の体積と極限へつなぐ標準的な融合問題である。最初の積分からan2/3を主役にすると等差数列が現れる。体積では半径の平方を積分するため指数が−2/3へ変わること,an>0を使って平方根の符号を正に定めることが重要である。最後は平方根の差を有理化すれば,禁止された高等な極限定理を使わず処理できる。途中式からVn>0も明らかである。18分程度が目安である。
冊子PDFで見る名大の数列の問題で問題集を作る
出典: 名古屋大学 2007年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。