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名古屋大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験 図形と方程式理系数学 第4問(a)

原点O(0,0)を中心とする半径1の円に,円外の点P(x0,y0)から2本の接線を引く.

(1) 2つの接点の中点をQとするとき,点Qの座標(x1,y1)を点Pの座標(x0,y0)を用いて表せ.またOPOQ=1であることを示せ.

(2)Pが直線x+y=2上を動くとき,点Qの軌跡を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式 円の性質軌跡文字消去

方針

単位円上の接点(u,v)における接線はux+vy=1である。接線がPを通る条件から,2接点を結ぶ直線はx0x+y0y=1となる。その中点Qは原点からこの直線への垂線の足である。(2)ではQ=P/OP2を逆にしてP=Q/OQ2と表し,直線条件を代入する。最後に原点が実現しないことを除く。

解答

(1)

単位円上の点R(u,v)における接線はux+vy=1である。この接線がP(x0,y0)を通る条件はux0+vy0=1.したがって2つの接点はいずれも直線x0x+y0y=1(1)上にある。(1)は2接点を結ぶ弦の直線である。

その中点Qは,原点から(1)へ下ろした垂線の足である。(1)の法線ベクトルは(x0,y0)なので,ある実数λを用いてQ=(λx0,λy0)と書ける。(1)へ代入するとλ(x02+y02)=1.よってQ(x1,y1)=(x0x02+y02,y0x02+y02).したがってOQ=1x02+y02=1OP,ゆえにOPOQ=1.(2)

Q=(x,y)とおく。(1)の関係を逆にするとP=(xx2+y2,yx2+y2),(x,y)(0,0).Px+y=2上にある条件はx+yx2+y2=2.よって2(x2+y2)xy=0.平方完成すると(x14)2+(y14)2=18.(2)逆に,(2)上の原点以外の点Qから上式でPを定めれば,Px+y=2上にある。また,(2)の円は中心の原点からの距離と半径がともに1/8であるから0<OQ218=12<1.したがってOP=1/OQ>1となり,Pは円外の点である。ゆえに十分性も成り立つ。

よって軌跡は(x14)2+(y14)2=18で表される円から原点を除いたものである。

接触弦RSの中点QOP上にあり,OPOQ=1

別解

解法2(相似を用いる)

方針

2接点をR,Sとする。OR=OSかつPR=PSなので,直線OPは弦RSの垂直二等分線であり,O,Q,Pは一直線上にある。直角三角形OPRORQの相似からOPOQ=1を得る。座標はQP方向にあることと距離の積から決める。

解答

(1)

2接点をR,Sとする。OR=OS=1,PR=PSであるから,OPはいずれも線分RSの垂直二等分線上にある。したがってO,Q,Pは一直線上にあり,OPRS.ORP=90OQR=90であり,さらにO,Q,Pが一直線上なのでPOR=ROQ.よってOPRORQ.対応する辺の比からOP:OR=OR:OQ.OR=1よりOPOQ=1.QOからPへ向かう半直線上にあるのでOQ=λOP(λ>0)と書ける。距離の積からλOP2=1.したがってλ=1x02+y02であり,Q=(x0x02+y02,y0x02+y02).(2)

Q=(x,y)(0,0)とするとP=(xx2+y2,yx2+y2).Px+y=2上にある条件を代入すれば2(x2+y2)=x+y,すなわち(x14)2+(y14)2=18.この円上ではOQ12<1であるから,原点以外の各点は円外の点Pへ逆に対応する。よって求める軌跡はこの円から原点を除いたものである。

総評

難度5,計算量4。接点の中点を「接触弦への垂線の足」と見る座標解法と,二つの直角三角形の相似を使う幾何解法を収録した。どちらも写像Q=P/OP2に帰着し,これは半径1の円に関する反転の関係である。(2)では方程式を得るだけでなく逆向きも確認し,円外条件が満たされることを示す。完成した円は原点を通るが,原点は有限のPに対応しないため必ず除く。15分程度が目安である。

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出典: 名古屋大学 2007年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。