方針
絶対値の中身と二次式の部分を分けるため,, とおく。すると領域は となり, 平面では上下を に挟まれた形になる。面積は座標変換で単位正方形が面積 の平行四辺形へ移ることから換算する。(2)は なので, の最大・最小を上側境界と下側境界でそれぞれ調べる。
解答
(1) とおく。このとき不等式は となる。したがって 平面では で表される。概形は,上側が ,下側が の2つの放物線で囲まれた領域である。
面積を換算する。逆変換は である。 平面で 方向に1だけ動くと 平面では だけ動き, 方向に1だけ動くと だけ動く。これらが作る平行四辺形の面積はである。よって 平面での面積は 平面での面積の 倍である。
したがって の面積は(2)
逆変換からである。したがって の最大・最小は の最大・最小から求めればよい。
最大を求めるには,固定した に対して を最大にすればよいので,上側境界 を用いる。このとき であるから,最大値は のとき である。したがって である。このとき より である。
最小を求めるには,下側境界 を用いる。このとき であるから,最小値は のとき である。したがって である。このとき より である。
青が領域 。破線は の最大・最小位置での直線。
別解
解法2(元の座標で上下の境界を出す方法)
方針
絶対値を直接外し、各 に対する の上端と下端を求める。(1)の面積は両境界の差を積分し、(2)は上端・下端へ を代入して、それぞれ平方完成する。座標変換を使わずに完結させる。
解答
(1) とおく。不等式が解をもつには 、すなわち が必要である。この範囲でだからよって はこの2つの放物線に挟まれた領域であり、面積は(2)
固定した では、 の最大は上側境界、最小は下側境界で生じる。上側ではしたがって最大値は 、その点はである。
下側ではしたがって最小値は 、その点はである。
総評
絶対値付きの領域をそのまま 平面で描こうとすると式が重くなるため,, で形を先に整えるのが要点である。想定時間は20分前後,難易度は6,計算量は6程度。面積では変換倍率 の説明を省くと大きな減点になりやすい。(2)では最大は上側境界,最小は下側境界で起こることを,固定した に対する の取り方として説明すると自然である。座標へ戻す最後の代入も符号ミスが出やすい。