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名古屋大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

14<s<13とする.
xyz空間内の平面z=0の上に長方形Rs={(x,y,0)1x2+4s,1y23s}がある.
長方形Rsx軸のまわりに1回転してできる立体をKsとする.

(1) 立体Ksの体積V(s)が最大となるときのsの値,およびそのときのV(s)の値を求めよ.

(2) sを(1)で求めた値とする.
このときの立体Ksy軸のまわりに1回転してできる立体Lの体積を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安28

積分図形と方程式 体積計算微分による最大最小定積分評価

方針

(1) は、長方形を x 軸まわりに回転すると、x 方向の長さ 1+4s と、内半径1・外半径 23s の円環断面積の積で体積が出る。1/4<s<1/3 により長さも外半径も正であることを確認し、s の3次式を微分して最大値を求める。(2) は (1) で s=0 と分かった後、K01x21y2+z22 と表す。さらに y 軸まわりに回転した後の、固定した y における断面を xz 平面内の円環として見て、y11y2 に分けて積分する。

解答

(1)
長方形 Rsx 方向の長さは (2+4s)1=1+4s である。また、x を固定した断面を x 軸のまわりに回転すると、内半径 1、外半径 23s の円環ができる。条件 1/4<s<1/3 より 1+4s>0,23s>1 である。

したがって体積は V(s)=π(1+4s){(23s)212} である。整理すると (23s)21=412s+9s21=312s+9s2 なので V(s)=π(1+4s)(312s+9s2) である。展開して V(s)=π(36s339s2+3) であるから V(s)=π(108s278s)=6πs(18s13) となる。

区間 1/4<s<1/3 に入る臨界点は s=0 だけである。s<0 では s<018s13<0 なので V(s)>00<s<1/3 では s>018s13<0 なので V(s)<0 である。よって V(s)s=0 で最大となる。

このとき V(0)=π1(41)=3π である。したがって s=0,V(0)=3π である。

(2)
(1) より s=0 とする。このとき K01x2,1y2+z22 を満たす点全体である。

この立体を y 軸のまわりに回転した立体 L の体積を、y を固定した断面で求める。固定した y に対し、回転後の断面は xz 平面内で原点を中心とする円環または円板になる。半径の2乗は x2+z2 である。

まず y1 のとき、条件 1y2+z221y2z24y2 を意味する。さらに 1x2 なので、回転後の半径の2乗の最小値は 12+(1y2)=2y2 であり、最大値は 22+(4y2)=8y2 である。したがって断面積は π{(8y2)(2y2)}=6π である。

次に 1y2 のとき、y2+z21 は自動的に満たされ、0z24y2 である。このとき半径の2乗の最小値は 12+0=1 であり、最大値は 22+(4y2)=8y2 である。したがって断面積は π{(8y2)1}=π(7y2) である。y>2 では断面は存在しない。

よって体積は116πdy+212π(7y2)dyである。第1項は116πdy=12πであり、212π(7y2)dy=2π[7yy33]12=2π(343203)=28π3である。したがって求める体積は12π+28π3=64π3である。

s=0 のときの長方形 R0 と、x を固定した K0
yz 断面は次のようになる。断面は内半径1、外半径2の円環である。

総評

前半は回転体の体積と1変数最大化、後半はさらに回転した立体の断面積計算である。目安時間は28分。(1) は円環断面の外半径と内半径を取り違えず、s=0 以外の臨界点 13/18 が範囲外であることを確認する。(2) は立体をもう一度回転するため、単純な円柱や円環の体積公式をそのまま使えない。固定した y で見ると、y11y2 で内側半径が変わる。この場合分けと、半径の2乗の差で断面積を出すことが採点の中心である。

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出典: 名古屋大学 2011年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。