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名古屋大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

空間内にある半径1の球(内部を含む)をBとする。
直線lBが交わっており,その交わりは長さ3の線分である。

(1) Bの中心とlとの距離を求めよ。

(2) lのまわりにBを1回転してできる立体の体積を求めよ。

難易度7/ 10計算量7/ 10目安28

積分図形と方程式 体積計算、場合分け、定積分評価

方針

(1) は球の中心から直線までの距離を d とおき、直線による切り口の弦の長さ 21d2 から求める。(2) は直線 lz 軸、球の中心を (1/2,0,0) に置く。高さ z で切った円板の半径 ρ=1z2 と軸までの距離 1/2 を比べ、円板が軸を含む場合は円板、含まない場合は円環として断面積を積分する。

解答

(1)

球の中心を O とし、O から直線 l までの距離を d とする。球の半径は1である。直線 l と球の交わりは、中心から距離 d の位置での弦であり、その長さは 21d2 である。

これが 3 に等しいので 21d2=3 である。両辺を2で割って2乗すると 1d2=34 だから d2=14 である。距離は正なので d=12 である。

(2)

直線 lz 軸とし、球の中心を (12,0,0) にとる。このとき球は (x12)2+y2+z21 で表される。

高さ z で切ると、xy 平面内に (x12)2+y21z2 という円板が現れる。この円板の半径を ρ=1z2 とおく。円板の中心は回転軸から距離 1/2 の位置にある。 ρ1/2、すなわち z32 のとき、円板は回転軸を含む。したがって回転後の高さ z における断面は半径 ρ+1/2 の円であり、面積は π(ρ+12)2 である。

一方、ρ<1/2、すなわち 32<z1 のとき、円板は回転軸を含まない。回転後の断面は外半径 ρ+1/2、内半径 1/2ρ の円環であるから、面積はπ(ρ+12)2π(12ρ)2=2πρである。

図形は z=0 について対称なので、体積 VV=203/2π(12+1z2)2dz+23/212π1z2dzである。

まず (12+1z2)2=54z2+1z2 である。よって03/2(54z2)dz=[54zz33]03/2=32である。また 03/21z2dz=38+π6 である。これは、単位円の扇形と三角形の面積、または z=sinθ の置換で得られる。

したがって前半の体積は2π(32+38+π6)=5π34+π23である。

次に3/211z2dz=π4(38+π6)=π1238である。したがって後半の体積は4π(π1238)=π23π32である。

以上よりV=(5π34+π23)+(π23π32)=2π23+3π34である。

総評

難度7、計算量7。目安時間は28分。軸からずれた球を回転するため、単純な球やトーラスとして扱うと重なりを見落としやすい。高さで切った円板が回転軸を含むかどうか、すなわち 1z21/2 かで断面が円と円環に分かれる点が核心である。積分では対称性を使い、1z2dz の端点評価を丁寧に行うとよい。 球・回転軸・弦の位置関係を示す断面図を追加し、円板と円環の切り替わりを視覚化した。

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出典: 名古屋大学 2014年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。