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名古屋大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

原点を中心とする半径1の円をCとし,x軸上に点P(a,0)をとる。
ただしa>1とする。
PからCへ引いた2本の接線の接点を結ぶ直線がx軸と交わる点をQとする。

(1) Qx座標を求めよ。

(2)RC上にあるとき,
PRQRRによらず一定であることを示し,
その値をaを用いて表せ。

(3) C上の点RPRQ=90をみたすとする。
このようなRの座標と線分PRの長さを求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

図形と方程式 接線・法線座標設定円の性質図形的解釈

方針

接点を直接 T(x,y) とおき、半径 OT と接線 PT の直交条件から接点の x 座標を決める。これにより接点を結ぶ直線は x=1/a、したがって Q が分かる。(2) は R=(x,y)x2+y2=1 として PR2QR2 を比較する。(3) は PRQ=90 を内積 RPRQ=0 で表し、円の方程式と連立して RPR を求める。

解答

(1)

接点の1つを T=(x,y) とおく。T は円 C 上にあるので x2+y2=1 である。また、半径 OT は接線 PT と垂直である。したがって OTTP=0 であり、(x,y)(ax,y)=0 を得る。これを展開すると axx2y2=0 である。x2+y2=1 より ax=1 だから x=1a である。

2つの接点はどちらも x=1/a 上にあるので、接点を結ぶ直線は x=1a である。したがってこの直線と x 軸との交点は Q(1a,0) であり、求める x 座標は 1a である。

(2) C 上の点を R=(x,y) とおく。このとき x2+y2=1 である。まずPR2=(xa)2+y2=x2+y22ax+a2=a22ax+1である。一方、Q=(1/a,0) だからQR2=(x1a)2+y2=x2+y22xa+1a2=12xa+1a2=a22ax+1a2.したがって PR2=a2QR2 である。a>1 であり、距離は正なので PRQR=a である。これは R の位置によらない。よって一定値は a である。

(3) PRQ=90RPRQ=0 と同値である。ここでRP=(ax,y),RQ=(1ax,y)だから (ax)(1ax)+y2=0 である。展開すると 1axxa+x2+y2=0 であり、x2+y2=1 を用いて 2(a+1a)x=0 を得る。したがって x=2a+1/a=2aa2+1 である。

さらに x2+y2=1 よりy2=1(2aa2+1)2=(a2+1)24a2(a2+1)2=(a21)2(a2+1)2. a>1 だから y=±a21a2+1 である。よって求める点は R=(2aa2+1, ±a21a2+1) である。

最後に PR の長さを求める。 PR2=a22a2aa2+1+1=(a21)2a2+1 である。a>1 より PR=a21a2+1 である。

別解

解法2(相似と直角三角形)

方針

接点の一つを T とする。直角三角形 OQTOTP の相似から OQOP=OT2 を得て (1) を求める。(2) は距離の平方を比較する。(3) は PRQ が直角三角形で、かつ PR=aQR であることを先に使って長さを決め、座標は円との連立で求める。

解答

(1) 上側の接点を T とする。接点を結ぶ直線は x 軸に垂直なので OQT=90 である。また半径と接線は直交するから OTP=90 である。さらに QOT=TOP なのでOQTOTP.したがってOQOT=OTOP.ここで OT=1, OP=a よりOQ=1a.ゆえに Qx 座標は 1/a である。

(2) R=(x,y), x2+y2=1 とおくとPR2=a22ax+1,また Q=(1/a,0) よりQR2=a22ax+1a2.したがって PR2=a2QR2 であり、長さは正だからPRQR=aである。

(3) PRQ=90 なので、(2) と三平方の定理からPQ2=PR2+QR2=(a2+1)QR2.一方PQ=a1a=a21aである。よってQR=a21aa2+1,PR=a21a2+1.座標を求めるため R=(x,y) とし、直角条件(ax)(1ax)+y2=0x2+y2=1 を代入するとx=2aa2+1.さらに円の方程式からy=±a21a2+1.したがってR=(2aa2+1, ±a21a2+1)である。

総評

難度5、計算量5。目安時間は18分。接線の接点条件を内積で表し、ax=1 を得るのが最初の要所である。(2) は距離比を直接求めるより、PR2QR2 を円の方程式で整理すると一行で比例が見える。(3) は直角条件を内積に直してから、再び x2+y2=1 を使う。上下対称の2点を両方出すこと、長さでは正の平方根を取ることに注意する。 接線図を追加し、第2解法では相似から接弦の交点を求め、直角三角形の辺比から先に長さを確定した。

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出典: 名古屋大学 2014年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。