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名古屋大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

実数tに対して2点P(t,t2)Q(t+1,(t+1)2)を考える。
t1t0の範囲を動くとき,
線分PQが通過してできる図形を図示し,その面積を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

図形と方程式積分 座標設定軌跡、範囲評価、面積計算

方針

文系第3問の通過領域部分と同じ構造である。2点を通る直線を y=(2t+1)xt(t+1) と表し、固定した x に対して yt の2次関数として最大化する。線分上にあるための条件 txt+1 も合わせると、下端は放物線 y=x2、上端は xx2+1/4x の3つに切り替わる。最後に縦切りで面積を積分する。

解答

2点 P(t,t2),Q(t+1,(t+1)2) を通る直線の傾きは (t+1)2t21=2t+1 である。したがって直線 PQyt2=(2t+1)(xt) すなわち y=(2t+1)xt(t+1) である。

固定した x に対し、右辺を t の関数と見ると y=t2+(2x1)t+x である。これは下向きに開く2次式で、軸は t=x12 である。

線分 PQ 上の点であるためには txt+1 であり、さらに 1t0 である。通過領域の x 座標の範囲は 1x1 である。

縦に切って考えると、下側の境界は端点 P,Q が動く放物線 y=x2 である。上側の境界は、上の2次式の最大値で与えられる。 1x<1/2 のとき、軸 x1/2 は許される t の範囲の左側にあるので、最大値は端でとり y=x となる。 1/2x1/2 のとき、軸が許される範囲に入り、最大値は y=x2+14 となる。 1/2<x1 のとき、軸は許される範囲の右側にあり、最大値は端でとり y=x となる。

したがって通過領域は、下側を y=x2、上側を{y=x(1x<12),y=x2+14(12x12),y=x(12<x1)で囲まれる図形である。

面積 SS=11/2(xx2)dx+1/21/214dx+1/21(xx2)dx.左右の積分は等しく、1/21(xx2)dx=112 である。また中央の積分は 1/21/214dx=14 である。よって S=112+14+112=512 である。

別解

解法2(包絡線による境界決定)

方針

動く線分を含む直線族の包絡線を求める。包絡線が現れる区間、パラメータ端の2直線、線分端点の放物線を組み合わせて通過領域を確定し、対称性を使って面積を積分する。

解答

P,Q を通る直線はy=(2t+1)xt(t+1)である。これをF(x,y,t)=y+t2(2x1)tx=0と書く。包絡線は t に関する頂点条件2t(2x1)=0から t=x1/2 であり、代入するとy=x2+14を得る。1t0 より、この曲線が境界になるのは12x12である。

その外側の上端は、t=1 から得る y=x と、t=0 から得る y=x である。線分の下端は、端点 P,Q が描く放物線 y=x2 である。よって領域の上側境界は{y=x(1x<12),y=x2+14(12x12),y=x(12<x1),下側境界は y=x2 である。

したがってS=21/21(xx2)dx+1/21/214dx=512.領域は解法1の図の通りである。

総評

難度6、計算量5。目安時間は18分。線分の通過領域を固定した x で縦に切るのが最も安定する。直線全体ではなく線分であるため、txt+1 の条件を忘れないことが重要である。上側境界は x=±1/2 で切り替わり、中央では放物線 y=x2 より常に 1/4 だけ上にある。図示と面積計算を対応させて書くとミスが少ない。 通過領域図を追加し、第2解法では包絡線と端の直線から境界を独立に導いた。

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出典: 名古屋大学 2014年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。