方針
(1) は底の変換公式で積をただちに1にする。(2) は対数の大小を指数の大小へ戻し,,, を順に示す。(3) は から と変形し, と因数分解する。あとは と の位置関係を使って各因子の符号を判定する。
解答
(1)
底の変換公式を用いるとである。
(2)
まず であり,また である。したがって である。
次に は,底 に注意すると と同値である。両辺は正なので2乗して となり,これは成り立つ。よって である。
また は と同値であり,両辺を2乗すると であるから成り立つ。したがって である。
(3)
(1) より であるからである。したがってである。
さらに を確認しておく。これは すなわち と同値で, より成り立つ。
よってであり,最初の2因子は正,最後の因子は負である。したがって である。
また だから である。最後に,(2) より ,, なのでである。
別解
解法2(零点の配置を符号表で読む)
方針
(1) (2) で得た積と大小関係を使って三次式を因数分解し,3つの零点を数直線上に配置する。代入値を展開せず,各点がどの零点間にあるかと最高次係数の符号だけで判定する。
解答
(1) 底の変換公式からである。
(2) 対数の大小を指数の大小へ戻すとを得る。したがって小さい順は である。
(3) よりなのでである。したがって3つの零点と判定点の順序はとなる。最高次係数は正で,単根を通過するたびに符号が変わる。
よって は正の区間, は負の区間にあるからである。
総評
難度5、計算量4。想定時間は14分程度。対数の問題だが,難所は対数計算ではなく,大小比較を指数の不等式へ正しく戻す点である。(3) は を使って を対称式に直せば,根の位置関係による符号判定だけになる。 の確認を落とすと の符号が決まらないので,そこが採点上の注意点である。 別解では零点配置を符号表にし,3つの代入計算を一度に処理できる。