方針
方程式 を と見て、まず の増減を対数微分で調べる。負の範囲と正の範囲を分け、正の範囲では極小点が と の間にあることを使って解の個数を確定する。有理数解については、既約分数 と置き、両辺を 乗して素因数の割り切りを比較し、分母が でなければならないことを示す。
解答
(1) である。 なので、対数微分を用いると である。したがって は と同値である。
のときは なので が常に成り立つ。 のときは であり、これは と同値である。よって である。
(2)
方程式 は すなわち と同値である。
まず を考える。(1)より は で単調増加である。またである。したがって に の解がただ1つ存在する。
次に を考える。(1)より、 は で減少し、 で増加する。ここで である。実際、 より左の不等式が成り立ち、 より右の不等式が成り立つ。さらに である。単調性から、正の範囲での解は と の2つだけである。
以上より、方程式 は、負の解を1つ、正の解を2つ、合計で相異なる3個の実数解をもつ。
(3)
有理数解を とおく。ただし は互いに素な整数、 とする。
まず とする。方程式から である。両辺を 乗して すなわち を得る。 と は互いに素なので、右辺 は と互いに素である。したがって でなければならない。よって正の有理数解は正の整数解である。(2)より正の実数解は だけなので、正の有理数解は である。
次に とする。 とおくと である。両辺を 乗して すなわち を得る。 と は互いに素なので、右辺に が含まれるためには でなければならない。しかし とすると となり、正の整数 では不可能である。したがって負の有理数解は存在しない。
よって有理数解は である。
総評
難度6、計算量5。目安時間は18分。前半は をそのまま見るのではなく、 の増減へ変換するのが決め手である。 が定義域外なので、負の範囲と正の範囲を分ける必要がある。有理数解の判定では、既約分数を 乗して素因数を比較するところが採点点で、負の有理数解を同じ議論で済ませず別に排除するのが安全である。