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名古屋大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

実数b,cに対し,放物線y=f(x)=x2+bx+c
2点(p,0)(q,0)を通ると仮定する(ただしp<q)。
また,条件0<t1をみたす実数tに対し実数r,sを次のように定める。r=1+t2p+1t2q,s=1t2p+1+t2q以下の問に答えよ。

(1) qs,rp,s+r,srのそれぞれをb,c,tを用いて表せ。

(2) srおよびs2+r2b,c,tを用いて表せ。

(3) 放物線y=f(x),直線x=r,x=sおよびx軸が囲む領域の面積を
b,c,tを用いて表せ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

図形と方程式積分 解と係数の関係、対称式の利用、面積計算置換

方針

放物線は2つの零点 p,q をもつので,p+q=bpq=cqp=b24c を使う。r,sp,q の中点を中心として左右対称に置かれており,u=(p+q)/2d=(qp)/2 とおくと r=utds=u+td となる。この対称性で(1)(2)を処理し,(3)は x=u+v と移して f(x)=d2v2tdvtd で積分する。

解答

(1)
放物線 y=f(x)=x2+bx+c(p,0),(q,0) を通るので,p,q は方程式 x2+bx+c=0 の2つの実数解である。したがって解と係数の関係より p+q=b,pq=c である。また p<q だから qp=(p+q)24pq=b24c である。

定義からr=1+t2p+1t2q,s=1t2p+1+t2qである。よって qs=q(1t2p+1+t2q)=1t2(qp) であり,同様に rp=(1+t2p+1t2q)p=1t2(qp) である。また s+r=p+q=b であり,sr=(1t21+t2)p+(1+t21t2)q=t(qp)である。したがって qs=rp=1t2b24c s+r=b,sr=tb24c である。

(2)
(1)で求めた和と差を用いる。まず sr=(s+r)2(sr)24 だからsr=(b)2t2(b24c)4=b2t2(b24c)4である。

また s2+r2=(s+r)22sr よりs2+r2=b22b2t2(b24c)4=b2+t2(b24c)2である。

p,r,s,q の並びと、(3) で面積を求める領域は次のようになる。

(3) u=p+q2,d=qp2 とおく。すると p=udq=u+d であり,(1)の定義から r=utd,s=u+td である。0<t1 だから,r,s は2つの根 p,q の間にある。

また f(x)=(xp)(xq) である。x=u+v とおくと f(u+v)={(u+v)(ud)}{(u+v)(u+d)}=(v+d)(vd)=v2d2 である。したがって根の間では f(x)0 であり,求める面積は rsf(x)dx=tdtd(d2v2)dv である。

被積分関数は偶関数なのでtdtd(d2v2)dv=20td(d2v2)dv=2[d2vv33]0td=2d3(tt33)である。ここで d=qp2=b24c2 であるから,求める面積は (b24c)b24c4(tt33) である。

総評

難度5、計算量5、想定時間15分。公式の出題意図が示すとおり、2次方程式の根と係数の関係を、放物線の面積計算へつなぐ問題である。r,s を根の中点 u から左右に td 離れた点とみると、(1)(2) の対称式と(3) の偶関数積分が一本化できる。図により pr<sq と、根の間で f(x)0 となる符号も確認した。

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出典: 名古屋大学 2025年度 前期日程 数学(文系)公式問題・出題意図(大学公式の問題PDF(1ページ))。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。