方針
隣り合う点の差を使って,偶数番目どうし,奇数番目どうしの差が公比の等比的な形になることを示す。なので,偶数列と奇数列の極限を等比数列の和で求め,同じ値になることを確認する。
解答
(1)
とする。与えられた漸化式からであり,さらにである。したがってである。
一方,であるからである。よってとなる。これはに等しいので,が成り立つ。
(2)
(1)より,偶数番目の点について,隣り合う差は,直前の差の正の実数倍である。したがっては同一直線上にある。
次に奇数番目について考える。でである。または,が1増えるごとに倍される。したがってはの正の実数倍である。よっても同一直線上にある。
(3)
とおく。である。偶数番目の列について,であり,(1)からである。したがってである。
奇数番目の列についてはであり,隣り合う奇数番目どうしの差は順に倍されるからである。よってである。
偶数番目,奇数番目の極限が一致するので,求める複素数はである。
別解
解法2
方針
隣接差を導入し,奇数番目・偶数番目の差を最初から陽に書く。点列自体を等比級数の部分和として求める。
解答
,とおく。であり,漸化式からを得る。
(1) であり,1つ前の差はだからである。
(2)
偶数番目どうしの差はすべての非負実数倍,奇数番目どうしの差はとなり,すべての非負実数倍である。よって各点列はそれぞれ同一直線上にある。
(3)
差を足し合わせるとである。より両方の極限はに一致する。したがってである。
総評
難度7,計算量6。想定時間は24分程度。差分を追う整理ができるかどうかで大きく差がつく。偶数列と奇数列を別々に等比数列として扱い,最後に極限が一致することを確認するのが主な採点点である。から公比が1未満であることも明示したい。