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大阪大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

実数t0tπの範囲を動くとき,
座標がx=costa12acost+a2,y=sint12acost+a2で与えられる
平面上の点P(x,y)はどのような図形を描くか.
ただし,aは定数で,a<1とする.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

三角関数図形と方程式 文字消去軌跡円の性質

方針

分母を D とおき、D=(costa)2+sin2t であることから x2+y2=1/D を得る。これで cost,sintx,y で表し、cos2t+sin2t=1 に代入して円の方程式を導く。最後に 0tπ から y0 となること、逆に上半円上の点から t を戻せることを確認して軌跡全体を決める。

解答

D=12acost+a2 とおく。これは D=(costa)2+sin2t である。さらに a<1 だから、D=0 となることはなく、常に D>0 である。

定義より x=costaD,y=sintD であるから、x2+y2=(costa)2+sin2tD2=1D となる。したがって D=1x2+y2 であり、costa=xx2+y2,sint=yx2+y2 を得る。

これを cos2t+sin2t=1 に代入すると(a+xx2+y2)2+(yx2+y2)2=1である。両辺に (x2+y2)2 を掛けて整理すると (1a2)(x2+y2)2ax1=0 となる。よって (xa1a2)2+y2=1(1a2)2 である。

また 0tπ より sint0 であり、D>0 だから y0 である。端点はt=0(11a,0),t=π(11+a,0)となる。

逆に、上で得た円のうち y0 を満たす点について cost=a+xx2+y2,sint=yx2+y2 とおけば、円の方程式から cos2t+sin2t=1 が成り立ち、かつ sint0 であるから 0tπt が取れる。したがって欠ける点はない。

ゆえに点 P は、中心 (a1a2,0) 半径 11a2 の円のうち、x 軸上およびその上側にある半円を描く。
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別解

解法2(複素数による反転で円を得る)

方針

P を表す複素数を z=x+iy とする。与式の分母は
eita2 なので、z=1/(eita) と書ける。
したがって 1/z+a=1 を実部・虚部に分ければ円の方程式が得られる。
最後に虚部の符号と逆向きの対応を調べ、円周の上半分を過不足なく動くことを示す。

解答

P を表す複素数を z=x+iy とおく。a<1 だから
eita は零にならない。与えられた式よりz=eitaeita2=1eitaである。したがって1z+a=1が成り立つ。

z=x+iy, x2+y2>0 として実部と虚部に分けると(a+xx2+y2)2+(yx2+y2)2=1.分母を払って整理すれば(1a2)(x2+y2)2ax1=0,すなわち(xa1a2)2+y2=1(1a2)2を得る。

また元の表示で分母は正であり、0tπ では
sint0 だから y0 である。逆に、この円周上で
y0 の点 z を取ると、1/z+a=1 であり、
1/z+a の虚部は y/(x2+y2)0 である。よって1z+a=eitとなる 0tπ が存在する。したがって求める軌跡は、中心
(a1a2,0)、半径
11a2 の円の上半円であり、両端も含む。

総評

媒介変数で表された点の軌跡を円へ直す問題。目安時間は20分。分母が平方和であることから直接消去できるほか、複素数では反転として一行で構造が見える。円の方程式だけで終えず、t の範囲に対応する上半円であることと逆向きの存在確認まで書く。
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冊子PDFで見る阪大の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。