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大阪大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

kを正数とし,f(x)=x310x2+kxとする.

(1) 方程式f(x)=0が3個の実数解をもち,
それらの解が互いに1以上離れているためのkの条件を求めよ.

(2) (1)の条件を満たすkのうちで,
曲線y=f(x)x軸とによって囲まれる図形の面積を最小にするものを求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安30

数と式方程式・不等式微分積分 展開・因数分解、解と係数の関係、面積計算微分による最大最小

方針

(1)f(x)=x(x210x+k) として、2次式の2根を 5s,5+s と置き、根の間隔条件を 1/2s4 に直す。(2)は k=25s2α=5sβ=5+s として、正負が変わる区間ごとに面積を原始関数で表す。得られた s の4次式を [1/2,4] で最小化し、最後に k に戻す。

解答

(1) f(x)=x(x210x+k) である。2次方程式 x210x+k=0 の2根を 5s,5+s とおくと k=(5s)(5+s)=25s2 である。 k>0 のもとで f(x)=0 が3個の実数解をもつには、0<k<25、すなわち 0<s<5 であればよい。このとき3解は 0,5s,5+s である。

これらが互いに1以上離れている条件は 5s1,(5+s)(5s)=2s1 である。したがって 12s4 であり、k=25s2 より 9k994 である。

(2) α=5sβ=5+s とおく。1/2s4 では 0<α<β である。また f(x)=x(xα)(xβ) なので、f(x)0<x<α で正、α<x<β で負である。

原始関数を F(x)=x4410x33+25s22x2 とおく。このとき囲まれる図形の総面積 A(s)A(s)=0αf(x)dxαβf(x)dx=2F(α)F(β)である。

ここで α=5sβ=5+s を代入するとF(α)=s44+10s3325s22+62512,F(β)=s4410s3325s22+62512である。よって A(s)=s44+10s325s22+62512 となる。

これを微分すると A(s)=s3+30s225s=s(s230s+25) である。s>0 なので、符号を決めるのは s230s+25 である。この2次方程式の解は s=15±102 であり、区間 12s4 に入るのは s=15102 だけである。 s=1/2 の近くでは s230s+25>0 なので A(s)<0、その後 s=15102 を過ぎると A(s)>0 となる。したがって面積は s=15102 で最小になる。

求める kk=25s2=25(15102)2=25(4253002)=3002400である。よって k=100(324) である。

3根と符号を図示すると、面積では2つの部分をともに正として加える必要がある。

別解

解法2(小さい正の根 α で面積を表す)

方針

正の2根を α<β とし、α+β=10 を用いる。正の部分と負の部分の面積をそれぞれ簡単な積の積分で求め、1α9/2 上の1変数関数として最小化する。

解答

(1) 正の2根を α<β とする。解と係数の関係からα+β=10,αβ=k.3根 0,α,β の距離条件はα1,βα1.よって 1α9/2 であり、これは9k994と同値である。

(2) β=10α とする。0<x<α ではf(x)=x(αx)(βx)>0だから、その面積はS1=0αx(αx)(βx)dx=α3(2βα)12=α3(203α)12.α<x<β では f(x)<0 である。u=xαL=βα=102α とおくと、その面積はS2=0L(α+u)u(Lu)du=αL36+L412=56(102α)3.総面積 S(α)=S1+S2 を微分するとS(α)=α2(5α)5(102α)2=(5α)(α2+20α100).区間 1α9/2 では 5α>0 であり、後半の2次式はα=10(21)で負から正へ変わる。したがってここで面積は最小になる。

このときβ=10α=10(22)なのでk=αβ=100(324)である。

総評

難易度7、計算量7、想定時間25~35分。(1)の根の配置後、(2)では (0,α) の正の部分と (α,β) の負の部分を絶対面積として加える。s=(βα)/2 で整理する方法と、小さい根 α で直接整理する方法の両方が k=100(324) を与える。積分はすべて独立表示にし、符号を図でも確認できるようにした。

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出典: 大阪大学 1985年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。