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大阪大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

空間内の平面π:x+y+z=1,球面S:x2+y2+z2=1を考え,原点をOとする.
π上の点P(a,b,c)に対して,
線分OPまたはそのPのほうへの延長とSとの交点をQ
Qを通りπに垂直な直線とπとの交点をRとし,
r=OPu=PR2とおく.

(1) urを用いて表せ.

(2) Pa0b0c0を満たすとき,
uを最大にするrの値を求めよ.

難易度7/ 10計算量5/ 10目安24

ベクトル図形と方程式微分 座標設定ベクトル成分計算、範囲評価、微分による最大最小

方針

QOP 方向の単位ベクトルなので Q=P/r と表せる。平面 π の法線方向は (1,1,1) であるから、R=Q+λ(1,1,1) と置いて λ を求める。すると PRP(1/3,1/3,1/3) の定数倍になり、ur だけの式になる。(2) は第一象限内の三角形上で 1/3r21 となることを使って最大化する。

解答

(1) P=(a,b,c) とする。P は平面 π 上にあるので a+b+c=1 であり、また r2=a2+b2+c2 である。点 Q は、原点から P へ向かう半直線と単位球面との交点であるから Q=(ar,br,cr) である。

平面 π:x+y+z=1 の法線方向は (1,1,1) である。したがって、Q を通り π に垂直な直線上の点は Q+λ(1,1,1) と表せる。これが π 上にあるとき a+b+cr+3λ=1 であり、a+b+c=1 より λ=11r3 である。

よってPR=(1r1)P+11r3(1,1,1)=(1r1)(P(13,13,13))となる。ここでP(13,13,13)2=a2+b2+c223(a+b+c)+13=r213である。したがってu=PR2=(1r1)2(r213)=(r1)2(3r21)3r2である。

(2) a,b,c0, a+b+c=1 のとき、P は座標平面で囲まれる三角形上を動く。このとき (a+b+c)23(a2+b2+c2) より r213 である。また 0a,b,c1 なので r2=a2+b2+c2a+b+c=1 である。よって 13r1 となる。 u(r)=(r1)2(3r21)3r2 とおく。微分すると u(r)=2(r1)(3r31)3r3 である。区間 13r1 にある臨界点は r=133 である。端点 r=1/3, r=1 では u=0 である。一方、上の臨界点では u>0 で、導関数の符号も正から負へ変わる。

したがって u を最大にする rr=133 である。
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別解

解法2(正射影と相似比を使う)

方針

原点から平面 π へ下ろした垂線の足を
H=(1/3,1/3,1/3) とする。QOP 上で
OQ/OP=1/r を満たし、正射影はこの比を保つので
R=H+(PH)/r となる。直角三角形 OHP から PH を求めて
PR を計算し、最後は r の範囲と導関数の符号で最大値を決める。

解答

(1) 原点 O から平面 π へ下ろした垂線の足を H とする。
平面の対称性からH=(13,13,13),OH=13.Pπ 上にあり HPOH だから、直角三角形 OHP よりPH2=OP2OH2=r213.O,Q,P は同一直線上にあり、OQ=1, OP=r なので、
OQ/OP=1/r である。Qπ へ正射影した点が R であり、
O の正射影は HP の正射影は P 自身である。
したがって平面上ではR=H+1r(PH).ゆえにPR=1r1PHであり、u=PR2=(1r1)2(r213)=(r1)2(3r21)3r2.(2) a,b,c0, a+b+c=1 の範囲は、平面上で
(1,0,0),(0,1,0),(0,0,1) を頂点とする三角形である。
r=OP は、中心 H で最小 1/3、頂点で最大 1 だから13r1.(1) の式を微分するとu(r)=2(r1)(3r31)3r3.この区間では r10 であり、3r31r=1/33 を境に負から正へ変わる。したがって u
正から負へ変わり、r=133のとき u は最大となる。

総評

球面上の点を平面へ正射影し、距離を一変数で最大化する空間図形問題。目安時間は24分。平面への垂線の足 H を置くと PH2=r21/3 が見える。r の範囲を決めてから導関数の符号を調べる順序が安全である。
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出典: 大阪大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。