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大阪大学 1984年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

(0,1,3)を通り,球x2+y2+(z1)2=1と接する直線の全体を考える.

(1) 直線と球の接点の全体は1つの平面上にある.
この平面の方程式を求めよ.

(2) これらの直線がxy平面と交わる点の全体は,
xy平面上の曲線となる.
この曲線の方程式を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用軌跡

方針

(1) は、球の中心 C、外部点 P、接点 T を置き、半径 CT と接線 PT が垂直であることを内積で表す。(2) は、xy 平面上の交点 S=(X,Y,0) を置き、直線 PS が球に接する条件を「中心 C から直線 PS までの距離が1」として式にする。距離は、CP を直線方向へ射影した長さを使って計算する。

解答

(1)
球の中心を C=(0,0,1) とし、与えられた点を P=(0,1,3) とする。接点を T=(x,y,z) とおく。

接点では、半径 CT と接線 PT が垂直であるから CTPT=0 である。ここで PT=PC+CT なので CTPC+CT2=0 となる。球の半径は 1 だから CT2=1 である。

また PC=(0,1,2),CT=(x,y,z1) である。よって y2(z1)+1=0 となり、整理して y+2z=3 を得る。これが接点全体のある平面である。

(2)
直線が xy 平面と交わる点を S=(X,Y,0) とする。直線 PS の方向ベクトルは PS=(X,Y1,3) である。また PC=(0,1,2) である。

直線 PS が球に接するための条件は、中心 C から直線 PS までの距離が半径 1 に等しいことである。そこで、PC のうち直線方向に沿う成分を取り除いて距離を計算する。

距離の2乗はPC2(PCPS)2PS2である。ここで PC2=5, PCPS=7Y, PS2=X2+(Y1)2+9 である。したがって接する条件は 5(7Y)2X2+(Y1)2+9=1 である。

これを整理すると 4{X2+(Y1)2+9}=(7Y)2 であり、4X2+3Y2+6Y9=0 を得る。

したがって、求める xy 平面上の曲線は 4x2+3y2+6y9=0 である。平方完成すると 4x2+3(y+1)2=12 とも書ける。

接点条件は半径と接線の直交、軌跡条件は中心から直線までの距離で表す

別解

解法2

方針

接点 T を球面上に置き、接線との直交条件から接点平面を得る。
xy 平面上の交点 S から接点までの内分係数を、接点平面との
交わりとして求める。その座標を球面方程式へ代入して T を消去する。

解答

(1)
球の中心を C=(0,0,1)、外部点を P=(0,1,3)、接点を
T=(x,y,z) とする。CTPT だからCTPT=0.球面上であることと合わせて整理するとy+2z=3を得る。

(2)
xy 平面上の交点を S=(X,Y,0) とし、直線 PSP+λ(SP)と表す。接点は平面 y+2z=3 上にあるから、代入して7+λ(Y7)=3,λ=47Yである。したがって接点座標はT=(4X7Y,1+4(Y1)7Y,3127Y).これを球面方程式x2+y2+(z1)2=1に代入して分母を払うと4X2+3Y2+6Y9=0.よって求める曲線は4x2+3(y+1)2=12である。

総評

接点の平面は垂直条件で、xy 平面上の軌跡は中心から直線への距離条件で処理する。目安時間は18分。(2) で接点を直接追うと式が重くなるため、交点 S を置いて直線 PS が接する条件に変えるのが効率的である。 2つの解法を相互に照合し、境界値・必要十分性・符号・最終値を確認した。

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出典: 大阪大学 1984年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。