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大阪大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

平面上の点P(0,a) (a>0)を中心とし,
2点A(1,0)B(1,0)を通る円をCとする.
Cx軸より下にある部分の弧AB上の点の座標を
(x,f(x)) (1x1)とする.

(1) 定積分I=11(1+{f(x)}2)dx
Cの半径rを用いて表せ.

(2) Irの関数と考えて,limrIを求めよ.
ただし,limh0log(1+h)h=1を用いてよい.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

微分積分図形と方程式 座標設定、式変形、定積分評価極限計算

方針

円の中心は (0,a)、半径は rr2=a2+1 である。下側の弧は f(x)=ar2x2 と表せるので、f(x) を計算して 1+{f(x)}2=r2/(r2x2) に簡約する。積分は対数で表し、極限では 1/r を小さい量として与えられた対数の極限を使う。

解答

(1)
円の中心は P(0,a) であり、点 A(1,0), B(1,0) を通るので、半径 rr2=a2+1 を満たす。特に r>1 である。

円の方程式は x2+(ya)2=r2 である。x 軸より下にある弧では y=ar2x2 だから f(x)=ar2x2 である。したがって f(x)=xr2x2 となり、1+{f(x)}2=1+x2r2x2=r2r2x2 である。

よってI=11r2r2x2dxである。ここでr2r2x2dx=r2logr+xrxだから、I=r2[logr+xrx]11=rlogr+1r1である。

(2)
(1) よりI=rlogr+1r1=r{log(1+1r)log(11r)}である。 r のとき 1/r0 である。与えられた極限を h=1/r に用いるとrlog(1+1r)=log(1+1r)1r1である。また h=1/r とおけばrlog(11r)=log(11r)1r1である。したがってlimrI=1(1)=2である。
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別解

解法2(部分分数と挟み撃ちを使う)

方針

円の下側の弧を式で表し、被積分関数を r2/(r2x2) にする。
(1) は部分分数分解して対数を得る。(2) は対数の極限を使わず、
1x1 における被積分関数を定数で上下から挟んで極限を決める。

解答

(1) 円の方程式はx2+(ya)2=r2,r2=a2+1である。下側の弧ではf(x)=ar2x2,f(x)=xr2x2.よって1+{f(x)}2=r2r2x2.r>1 なので区間内で分母は正である。部分分数分解r2r2x2=r2(1r+x+1rx)を用いるとI=11r2r2x2dx=rlogr+1r1.(2) 1x1 では 0x21 だから1r2r2x2r2r21.区間 [1,1] で積分して2I2r2r21を得る。r のとき右端は 2 に近づくので、挟み撃ちの原理からlimrI=2.

総評

円弧を関数表示し、導関数から生じる有理関数を積分する問題。目安時間は18分。半径には r2=a2+1 があり r>1 なので対数の中身は正である。極限は指定された対数極限でも、被積分関数の挟み撃ちでも求められる。
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出典: 大阪大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。