方針
(1) は対称性から平均が であることを使い、平方和で分散を求める。(2) は となる整数組の個数を、正方形格子上の斜めの並びとして数えると 個になる。(3) は(2)の分布からを計算する。最後に独立性からの確認もできる。
解答
(1) は を同じ確率で取る。分布は を中心に対称なので である。したがって である。
よってであり、を用いて となる。
(2) となるには であればよい。 のとき、 が を満たすには である。したがって組の個数は である。 のときも対称性により、組の個数は である。
全体の組数は だから、 に対して である。
(3) の分布も を中心に対称なので である。したがってである。(2) を代入するととなる。ここでである。以上の公式を代入するとである。
別解
解法2(格子点と独立性で確かめる)
方針
(1) は正負のカードを対にして平均と平方平均を求める。(2) は
の格子正方形を直線 で切り、対角線上の格子点数を数える。
(3) は (2) の対称性から平均が零であることを確認し、さらに二回の抽出の独立性を使って
を展開する。
解答
(1) と を対にすると平均は
である。したがって(2) どの順序つきの組 も確率
で起こる。 なら
を満たす範囲はであり、整数 は 個ある。 では原点対称性により
個である。よって(3) (2) の式は を満たすので である。
またカードを戻してから二回目を引くため、 と は独立であり、
である。したがってこれは (2) の三角形状の分布から平方和を計算した値とも一致する。
総評
一様な整数カード二回の和が作る三角形分布を扱う問題。目安時間は20分。 の順序つき整数組を格子の対角線として数えると絶対値を含む式が自然に出る。(3) は分布の平方和で計算し、独立性による分散の加法で検算できる。
\newpage