方針
最大値が になるには、番号 の玉を必ず取り、残り 個を から選ぶ。(2) の積の和は、右辺を と見て を計算する差分型の証明にする。期待値では を使い、示した和の公式を組合せの和へ直して計算する。
解答
(1)
取り出す 個の玉の組はすべて同様に確からしく、その総数は である。
最大の番号が になるには、番号 の玉を取り、残り 個を から選べばよい。したがって のとき である。一方、 では 個を取り出して最大が になることはできないので である。
よってである。
(2)
まず和の公式を証明する。 とおく。ただし と考える。すると である。右辺の分子から をくくると となる。したがって である。
これを から まで加えると中間の項が消えてとなり、公式が示された。
次に期待値を求める。(1)よりである。ここで なのでである。
いま である。 とおくと、上で示した公式から を得る。したがって である。
最後に組合せを約分すると だから である。
では を必ず選び、残りを から選ぶ
別解
解法2
方針
確率分布は最大値 を必ず選ぶ組合せで求める。
積の和の公式は数学的帰納法で証明する。期待値は分布を直接足さず、
正整数値確率変数の期待値を尾確率の和で表し、
となる選び方を数える。
解答
(1)
最大値が なら を必ず選び、残り 個を
から選ぶ。したがって(2)
与えられた積の和の公式は で成り立つ。 で成り立つと
仮定して次の項 を加えると、
をくくることでとなる。よって数学的帰納法で公式が示された。
正整数値をとる についてである。 となるのは から全ての玉を
選ぶ場合だからしたがって
総評
最大値の分布と期待値を、組合せの和で処理する標準問題である。目安時間は15分。 で確率が0になる点、和の公式を差分で証明する点、期待値で を変形する点を落とさない。 2つの解法を相互に照合し、境界値・必要十分性・符号・最終値を確認した。