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大阪大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

f(x)0<x<4で定義された微分可能な関数で
f(1)=1,かつf(x)>0f(x)<0をつねに満たし,
さらに曲線C:y=f(x)は次の性質をもっているという.
C上の点PにおけるCの接線lx軸,y軸と交わる点をそれぞれQRとし,
Pを通ってlに垂直な直線がx軸と交わる点をSとするとき,
すべての点PについてPQPR=PSPQが成り立つ.

(1) f(x)の満たす微分方程式を求めよ.

(2) f(x)を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安22

微分図形と方程式 接線・法線文字消去、計算整理

方針

接線・法線と座標軸の交点を座標で求め、3本の長さの比から微分方程式を導く。平方根を未知関数として積分する。

解答

(1) P=(x,y) とおき、接線の傾きを m=f(x) とする。仮定より m<0 である。

接線の方程式は Yy=m(Xx) である。x 軸との交点 QY=0 として X=xym である。したがって P から Q までの水平距離は ym、鉛直距離は y なので PQ=(ym)2+y2=y1+m2m である。m<0 なので分母 m は正である。

また y 軸との交点 RX=0 として Y=ymx である。よって PR=x2+(mx)2=x1+m2 である。

次に、P を通る法線の傾きは 1m であるから、その方程式は Yy=1m(Xx) である。x 軸との交点 SY=0 として X=x+my である。したがって PS=(my)2+y2=y1+m2 である。

以上より PQPR=ymx,PSPQ=m である。条件 PQPR=PSPQ から ymx=m となり、x>0 だから y=m2x を得る。y=f(x)m=f(x) に戻すと {f(x)}2=f(x)x である。さらに f(x)<0 より負の平方根を選び、求める微分方程式は f(x)=f(x)x である。

(2) f(x)>0 なので u=f(x) とおくことができる。このとき f=u2f=2uu であり、(1)の微分方程式は 2uu=ux となる。u>0 だから u で割れて、u=12x である。積分して u=Cx を得る。

条件 f(1)=1 より u(1)=f(1)=1 だから 1=C1 であり、C=2 である。したがって f(x)=2x である。定義域は 0<x<4 なので 2x>0 であり、平方して f(x)=(2x)2 を得る。

最後に条件を確認する。0<x<4 では f(x)>0 であり、f(x)=2(2x)(12x)=2xx<0である。また f(1)=(21)2=1 も満たす。よって求めた関数はすべての条件を満たす。

別解

解法2

方針

接線の傾きの絶対値を角の正接として長さ比を読む。得た微分方程式は変数分離して直接積分する。

解答

(1)
P=(x,y) における接線が x 軸の正方向となす鋭角を φ とし、
h=f(x)>0 と置くと tanφ=h である。
接線上の直角三角形からPQ=y1+h2h,PR=x1+h2.法線の傾きは 1/h なのでPS=y1+h2.条件よりyhx=h,すなわち y=xh2 である。y=f(x), h=f(x) を戻せばf(x)=f(x)x.(2)
f(x)>0 なので変数分離でき、f(x)f(x)=1x.両辺を積分すると2f(x)=2x+C.f(1)=1 より C=4 だから f(x)=2x である。
0<x<4 では右辺は正なのでf(x)=(2x)2.この関数は f(1)=1, f(x)>0, f(x)<0 を満たす。

総評

接線・法線が作る線分比を微分方程式へ翻訳する問題である。計算の中心は、切片の座標を正確に出して PQ,PR,PS を同じ 1+m2 を含む形にそろえることにある。比を整理すると f(x)2=f(x)x が出るが、仮定 f(x)<0 により負の平方根を選ぶ点が重要である。u=f(x) と置けば微分方程式はすぐ積分でき、最後に 0<x<4 で正値性と単調減少を確認すると答案として完結する。目安時間は22分。 2解法は同じ結論を異なる着眼点から確認しており、条件の使い忘れと端点・等号条件まで相互に点検できる。 2解法は同じ結論を異なる着眼点から確認しており、条件の使い忘れと端点・等号条件まで相互に点検できる。 2解法は同じ結論を異なる着眼点から確認しており、条件の使い忘れと端点・等号条件まで相互に点検できる。 2解法は同じ結論を異なる着眼点から確認しており、条件の使い忘れと端点・等号条件まで相互に点検できる。

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出典: 大阪大学 1988年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。