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大阪大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

(1,0)を通り,曲線y=x42x2+1に接する直線の方程式をすべて求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安11

微分関数 接線・法線、展開・因数分解

方針

接点の x 座標を t とおき、接線の式が点 (1,0) を通る条件を作る。曲線は f(x)=(x21)2 なので、t=1t=1 が同じ接線 y=0 を与えることに注意する。条件式を因数分解して接点候補を出し、最後に重複する直線を一つにまとめる。

解答

f(x)=x42x2+1=(x21)2 とおく。接点の x 座標を t とすると、接点は (t,f(t))、接線の傾きは f(t) である。接線が点 (1,0) を通るための条件は 0=f(t)(1t)+f(t) である。

ここで f(x)=4x(x21) だから0=4t(t21)(1t)+(t21)2=(t21){4t(1t)+t21}=(t1)2(t+1)(3t1)となる。したがって t=1,t=1,t=13 である。 t=1 のときも t=1 のときも、接点はそれぞれ (1,0)(1,0) で傾きは 0 であるから、接線はいずれも y=0 である。 t=13 のときはf(13)=(191)2=6481,f(13)=413(191)=3227である。よって接線は y6481=3227(x13) であり、整理して y=3227x+3227 となる。

したがって求める直線は y=0,y=3227x+3227 である。

別解。点 (1,0) を通る直線を y=m(x1) とおく。曲線との交点は (x21)2=m(x1) で決まる。左辺を整理すると (x1){(x1)(x+1)2m}=0 である。m=0 なら直線は y=0 で、これは曲線に接する。 m0 のときは x=1 での交わりは単なる通過なので、他の点で接するには H(x)=(x1)(x+1)2m が重解をもてばよい。そこで H(x)=(x+1)(3x1) より候補は x=1,13 である。x=1m=0 に戻る。x=13 では m=(131)(13+1)2=3227 である。したがって直線は y=3227(x1) となり、本解と同じ2本を得る。

総評

難度4、計算量4。接点を文字でおいて、外部の点を通る接線条件を作る標準問題である。想定時間は11分程度。t=1t=1 は別の接点だが同じ直線 y=0 を与えるため、接点の個数と接線の本数を混同しないことが重要である。因数分解後に各接点の接線を実際に書き、重複を除いて答えるとよい。

冊子PDFで見る阪大の微分の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 1990年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。