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大阪大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

a>0とし,f(x)=a(x33x)とおく.

(1) 関数f(x)が極大値をとるxの値αと,極小値をとるxの値βを求めよ.

(2)A(α,f(α))および点B(β,f(β))を2頂点とする正三角形の重心をGとする.
aがすべての正の数を動くとき,Gの描く図形を図示せよ.

(3) 重心Gが曲線y=f(x)上にあるとき,aの値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

微分図形と方程式 微分による最大最小座標設定軌跡

方針

まず微分して極大点と極小点を決めると、点 A,Bs=a を用いて簡単に表せる。線分 AB の中点が原点になるので、正三角形の第3頂点は AB を90度回した方向に長さを合わせて求める。重心はその第3頂点の3分の1になり、a>0 によって2本の半直線が軌跡になる。最後は2通りの重心を y=f(x) に代入し、s2=a の2次方程式として解く。

解答

(1) f(x)=a(3x23)=3a(x21) である。a>0 なので a>0 であり、f(x) の符号は x21 の符号で決まる。したがって x=1 で極大値をとり、x=1 で極小値をとる。ゆえに α=1,β=1 である。

(2) s=a とおく。すると A=(1,2s),B=(1,2s) である。線分 AB の中点は原点であり、AB=(2,4s) である。 AB を一辺とする正三角形の第3頂点を D とする。中点から D へ向かうベクトルは、AB に垂直で、長さが 32AB である。したがって D=(23s,3)またはD=(23s,3) である。

また A+B=(0,0) だから、重心 GD の座標を3で割った点である。よってG=(233s,33)またはG=(233s,33)である。ここで s=a>0 であるから、G の描く図形は y=33,x>0 および y=33,x<0 の2本の半直線である。端点 (0,±3/3)a>0 のため含まれない。

(3)
まず G=(233s,33) の場合を調べる。この点が y=f(x) 上にあるための条件は33=s{(233s)33233s}である。右辺を整理するとs(839s323s)=3(89s42s2)なので、両辺を 3 で割って 13=89s42s2 を得る。すなわち 8s418s23=0 である。

もう一方の重心 G=(233s,33) を代入しても、f が奇関数型の式 s(x33x) であるため同じ条件になる。ここで s2=a とおくと 8a218a3=0 である。よって a=18±182+9616=9±1058 となる。a>0 より負の値は除かれるから a=9+1058 である。

別解

解法2(60度回転)

方針

AB60 回転して正三角形の第3頂点を求める。重心は3頂点の座標平均なので軌跡が直ちに出る。最後はその軌跡を3次曲線へ代入する。

解答

(1) f(x)=3a(x21)である。増減を調べると x=1 で極大、x=1 で極小となるのでα=1,β=1である。

(2) s=a>0 と置けばA=(1,2s),B=(1,2s),AB=(2,4s).ベクトル (x,y)60 回転すると(x23y2,3x2+y2)となる。これを AB に用い、始点を A とすると、第3頂点の一つはD+=A+(1+23s,32s)=(23s,3)である。60 回転から、もう一つはD=(23s,3)となる。A+B=(0,0) なので重心は D±/3 である。したがって軌跡はy=33, x>0,y=33, x<0という2本の半直線であり、端点は含まない。

(3)
上側の重心G=(233s,33)y=s(x33x) に代入する。整理すると13=89s42s2,8s418s23=0.下側の重心についても、曲線が原点対称なので同じ条件となる。s2=a より8a218a3=0.a>0 を満たす解だけを取ってa=9+1058を得る。

総評

微分、正三角形、軌跡をつなぐ問題である。目安は22分。正三角形は線分の両側にできるため第3頂点を2つとも求め、a>0 により軌跡の端点が除かれることまで書く。最後は曲線の原点対称性を使えば、2本の半直線を別々に代入する必要はない。

冊子PDFで見る阪大の微分の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 1987年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。