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大阪大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

関数f(x)=ax3+bx2+cx+dx=3のとき極小値0をとり,
曲線y=f(x)上の点(1,8)における接線が(3,0)を通るとする.
このとき,

(1) 定数abcdの値を求めよ.

(2) y=f(x)x軸とで囲まれる部分の面積を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安14

微分積分 接線・法線面積計算、展開・因数分解

方針

極小値0を x=3 でとることから f(3)=0, f(3)=0 を置く。さらに点 (1,8) を通るので f(1)=8、その接線が (3,0) を通るので接線の傾きは (08)/(31)=4、すなわち f(1)=4 である。この4条件で3次式の係数を決める。面積は f(x)=(x3)2(x+1) と因数分解し、1x3 で非負であることを確認してから積分する。

解答

(1) x=3 のとき極小値 0 をとるので f(3)=0,f(3)=0 である。また、点 (1,8) が曲線上にあるから f(1)=8 である。さらに、この点における接線が (3,0) を通るので、その傾きは 0831=4 である。したがって f(1)=4 である。 f(x)=ax3+bx2+cx+d とおくと f(x)=3ax2+2bx+c である。4つの条件は 27a+9b+3c+d=0, 27a+6b+c=0, a+b+c+d=8, 3a+2b+c=4 である。これを解くと a=1,b=5,c=3,d=9 を得る。よって f(x)=x35x2+3x+9 である。実際に因数分解すると f(x)=(x3)2(x+1) である。

(2) x 軸との交点は (x3)2(x+1)=0 より x=1,x=3 である。(x3)20 であり、1x3 では x+10 だから、この区間で f(x)0 である。したがって求める面積 SS=13(x3)2(x+1)dx である。

展開して (x3)2(x+1)=x35x2+3x+9 だからS=13(x35x2+3x+9)dx=[x445x33+3x22+9x]13=643である。

別解。(1)では、x=3 で極小値0をとることから最初に f(x)=(x3)2(px+q) と置くこともできる。f(1)=8f(1)=4 を代入すれば p=1,q=1 が得られ、すぐに f(x)=(x3)2(x+1) と決まる。

総評

三次関数の条件決定と面積計算の標準問題で、14分程度が目安である。極小値0という条件は f(3)=0f(3)=0 の2つを意味し、さらに接線が別点を通る条件から f(1)=4 を作る。係数を直接解いてもよいが、極小値0から (x3)2 を因数にもつと見抜くと計算が軽くなる。面積では、二重根 x=3 で符号が変わらないことを確認してから積分するのが安全である。

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出典: 大阪大学 1989年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。