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大阪大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

(a,0)を通り,
曲線y=x42x2+1に接する直線が
x軸以外にただ1本存在するような
aの値をすべて求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

微分関数 接線・法線判別式、場合分け

方針

接点の x 座標を t とし、接線が点 (a,0) を通る条件を作る。t=±1 は常に x 軸を与えるので、問題が数える「x 軸以外」の接線から除く。残りは2次方程式 3t24at+1=0 の解に対応するので、判別式が0の場合と、判別式が正で一方の解が ±1 になる場合を分けて、非 x 軸接線がちょうど1本になる a を求める。

解答

f(x)=x42x2+1=(x21)2 とおく。接点の x 座標を t とすると、接線が点 (a,0) を通る条件は 0=f(t)(at)+f(t) である。ここで f(t)=4t(t21) なので0=4t(t21)(at)+(t21)2=(t21)(4at3t21)=(t1)(t+1)(3t24at+1)となる。 t=1t=1 は、いずれも接線 y=0 を与える。これは問題で除く x 軸である。したがって、x 軸以外の接線は 3t24at+1=0 の実数解のうち、t±1 のものに対応する。

この2次方程式の判別式は D=(4a)2431=16a212 である。まず D=0 のとき、2次方程式は重解をもち、非 x 軸の接線はちょうど1本である。このとき 16a212=0 より a=±32 である。この重解は t=±1 ではない。

次に D>0 のときを考える。通常は2つの異なる実数解があり、非 x 軸の接線が2本になる。ただし一方の解が t=1 または t=1 なら、その解は x 軸を表すので除かれ、残りの1本だけになる。 t=1 が解である条件は 34a+1=0 だから a=1 である。このときもう一つの解は t=13 であり、非 x 軸の接線は1本である。t=1 が解である条件は 3+4a+1=0 だから a=1 である。このときもう一つの解は t=13 であり、やはり非 x 軸の接線は1本である。 D<0 では非 x 軸の接線は存在しない。以上より、求める aa=1,32,32,1 である。

総評

難度6、計算量5。接線条件を立てるところは標準的だが、常に現れる x 軸を本数から除外する点がこの問題の要点である。想定時間は20分程度。判別式が0なら重接線として1本、判別式が正なら原則2本だが、そのうち一方が t=±1x 軸になる場合だけ1本になる、という分類を丁寧に書くと漏れがない。

冊子PDFで見る阪大の微分の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 1990年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。