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大阪大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

xyz空間に1辺の長さ1の立方体OABCDEFGがあり,
図のように頂点Oが原点に,Ex軸の正の部分に,
Cz軸の正の部分に置かれている.

いま,この立方体をx軸のまわりに回転させるとき

(1) xy平面において,立方体の辺BCが通過する部分をMとする.
図形Mを表す方程式を求めよ.

(2) xy平面において,立方体の面OABCが通過する部分を図示せよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安24

ベクトル図形と方程式 座標設定軌跡図形的解釈

方針

立方体の3本の互いに垂直な辺ベクトルを座標で復元する。OCz 軸方向の単位ベクトルで、E=A+Dx 軸上にあることから、OAODxy 平面内の互いに垂直な単位ベクトルで、和が x 軸方向になるように取れる。回転では x 座標と x 軸からの距離が保たれるので、辺 BC と面 OABC をパラメータ表示し、xy 平面に現れる点の条件へ変換する。

解答

立方体の面 OABCDEFG が平行で、対応する辺が OD,AE,BF,CG であると見る。O=(0,0,0)C=(0,0,1) とおける。さらに Ex 軸の正の部分にある。 OAOD は互いに垂直な単位ベクトルで、どちらも OC に垂直であるから xy 平面内にある。また E=A+Dx 軸上にある。したがって、向きを選び直してA=(12,12,0),D=(12,12,0)とできる。このとき B=A+C=(12,12,1) である。

(1)
BC 上の点は、0s1 として (1s)C+sB=(s2,s2,1) と表される。立方体を x 軸のまわりに回転しても、点の x 座標と x 軸からの距離は変わらない。したがって、この点が回転して xy 平面に来たとき、座標を (x,y) とすれば x=s2,y2=(s2)2+12 である。よって y2=x2+1,0x12 を得る。これが辺 BC の通過する部分 M を表す。

(2)
OABC 上の点は、0s10t1 として sA+tC=(s2,s2,t) と表される。回転後に xy 平面に来た点 (x,y) については x=s2,y2=(s2)2+t2 である。ここで 0t1 だから x2y2x2+1 であり、また 0s1 より 0x12 である。

したがって、面 OABCxy 平面で通過する部分は 0x12,x2y2x2+1 で表される。図示すると、直線 y=xy=x と双曲線 y2=x2+1 の上下2枝に挟まれた、y 軸に関して対称な部分である。ただし x の範囲は 0x1/2 である。

総評

難度7、計算量6。図の条件から立方体の座標を復元し、回転で保たれる量に置き換える空間図形問題である。想定時間は24分程度。重要なのは、x 軸まわりの回転では x 座標と x 軸からの距離 y2+z2 が保たれることを使う点である。(2) では境界だけでなく、x2y2x2+1 という領域として答え、上下対称の図形になることを明記したい。

冊子PDFで見る阪大のベクトルの問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 1990年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。