方針
上下の正六角形の中心を結ぶ直線を鉛直軸にし、上面と下面を30度ずらした半径1の正六角形として座標化する。側面が正三角形であることから上下の面の距離 を求める。あとは各ベクトルを水平成分と鉛直成分に分け、正三角形状に120度ずつ回転している水平成分が打ち消し合うことを使う。
解答
上下の正六角形の中心を結ぶ直線を 軸とし、上面を 、下面を の平面に置く。正六角形の1辺は1なので、各正六角形の外接円の半径も1である。上面の頂点をとし、下面は30度回転しているからとおける。
側面の辺 の水平成分の長さの2乗は、半径1の円周上で中心角 だけ離れた2点の距離の2乗だからである。側面は正三角形で なので より である。
(1) と の水平成分は互いに反対向きで等しい。また と の水平成分も互いに反対向きで等しい。したがって4つの水平成分の和は0である。
鉛直成分はであるから、与えられた和の鉛直成分は である。よってとなり、求める長さは である。
(2) とおく。3つの水平成分は互いに120度ずつ回転した同じ長さのベクトルなので、和は0である。鉛直成分はすべて だから である。
同様にとおくと、水平成分は打ち消し合い、鉛直成分はすべて なので である。したがって であり、 を代入して を得る。
総評
反角柱状の立体を、上下方向と水平方向に分解して処理するベクトル問題である。目安時間は20分。最大の山は、下面が上面から30度ずれていることを読み取り、側面の正三角形から を出す部分である。その後は対称性で水平成分が消えることを丁寧に説明すれば計算量は少ない。符号は、 が下向き、 が上向きである点で間違えやすい。