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大阪大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

xyz空間内において,球面(x1)2+(y2)2+(z1)2=10と平面z=0との交わりの曲線をC1とし,
球面x2+y2+(z2)2=16と平面x+2y+2z=4との交わりの曲線をC2とする.
C1C2とが同一球面上にあることを示し,その球面の方程式を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

ベクトル図形と方程式 座標設定円の性質、式変形

方針

2つの円を同時に含む球面を一般形 x2+y2+z2+lx+my+nz+k=0 でおく。まず C1z=0 上の円なので、z=0 を代入した式が (x1)2+(y2)2=9 と一致することから l,m,k を決める。次に C2 については、既知の球面との差が平面 x+2y+2z=4 の式の定数倍なら、その平面上で2つの球面は同じ曲線を切り出す。この条件から残る係数 n を決め、平方完成して球面の方程式を得る。

解答

求める球面を x2+y2+z2+lx+my+nz+k=0 とおく。

まず C1 を含む条件を調べる。C1 は、球面 (x1)2+(y2)2+(z1)2=10 と平面 z=0 の交わりである。z=0 を代入すると (x1)2+(y2)2+1=10 すなわち (x1)2+(y2)2=9 である。展開して x2+y22x4y4=0 である。

一方、求める球面に z=0 を代入すると x2+y2+lx+my+k=0 である。これが上の円と一致すればよいので l=2,m=4,k=4 である。したがって求める球面は x2+y2+z22x4y+nz4=0 の形に限られる。

次に C2 を含む条件を調べる。C2x2+y2+(z2)2=16x+2y+2z=4 の交わりである。前者は x2+y2+z24z12=0 と書ける。

求める球面の式からこの球面の式を引くと 2x4y+(n+4)z+8 である。これが平面の式 x+2y+2z4 の定数倍であれば、平面上では2つの球面の式が同じ値になり、同じ円 C2 を含む。2x4y に合わせると、その定数倍は 2(x+2y+2z4) である。したがって (n+4)z=4z となる必要があり、n=8 である。

よって求める球面は x2+y2+z22x4y8z4=0 である。平方完成すると (x1)2+(y2)2+(z4)2=25 となる。これが求める球面の方程式である。

別解。2つの球面が同じ平面で同じ円を切り出すとき、2つの球面の方程式の差は、その平面上で 0 になる一次式である。したがって C2 を含む球面は x2+y2+z24z12+λ(x+2y+2z4)=0 と表せる。この式に z=0 を代入し、C1 の円 x2+y22x4y4=0 と一致するように λ=2 と決めても、同じ球面が得られる。

総評

2つの円を含む球面を一般形で決定する空間図形の問題で、15分程度が目安である。ポイントは、円を「球面と平面の交わり」と見て、平面上で球面の式が一致すればよいと考えることである。C1 で3つの係数を先に固定し、C2 で残り1つを平面の式の定数倍として決めると計算が短い。最後の平方完成で中心 (1,2,4)、半径 5 の球面であることまで確認しておくと、符号ミスを見つけやすい。

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出典: 大阪大学 1989年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。