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大阪大学 1992年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

2以上の自然数nに対して,不等式123+133+143++1n3<14が成り立つことを示せ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安12

数列方程式・不等式 数学的帰納法不等式評価

方針

そのまま各項を粗く評価すると 14 まで届きにくいので、部分和に少し余裕を持たせた命題 Sn1412n2 を帰納法で示す。帰納段階では、追加される 1(n+1)3 が余裕の減少分以下であることを確認する。別解として、k3 の項を区間 [k1,k] の積分で上から押さえる方法も使える。

解答

Sn=123+133++1n3 とおく。次の少し強い不等式を数学的帰納法で示す。 Sn1412n2(n2) n=2 のとき S2=18 であり、また 141222=1418=18 だから成り立つ。

次に n で成り立つと仮定する。このとき Sn+1=Sn+1(n+1)3 であるから、帰納法の仮定より Sn+11412n2+1(n+1)3 である。ここで 1(n+1)312n212(n+1)2 を示せばよい。両辺は正なので分母を払うと、これは 2n2(2n+1)(n+1) と同値である。右辺は (2n+1)(n+1)=2n2+3n+1 なので、確かに成り立つ。

したがって Sn+11412(n+1)2 であり、帰納法によりすべての n2Sn1412n2<14 が成り立つ。よって 123+133++1n3<14 である。

別解。積分で上から評価してもよい。k3 とし、k1xk では xk だから 1x31k3 である。したがって 1k3<k1kdxx3 が成り立つ。よって n3 ではSn=18+k=3n1k3<18+2ndxx3=18+[12x2]2n=18+1812n2<14である。n=2 のときは S2=18<14 なので、すべての n2 で示された。

総評

部分和を目標より少し強く押さえる不等式証明である。目安時間は12分。帰納法では、14 そのものではなく 1412n2 という余裕を持った上界を作るのが決定的である。別解の積分評価では、最初の項 18 を分け、k3 の各項を直前の区間の面積で押さえると、端の処理まで自然にまとまる。

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出典: 大阪大学 1992年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。