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大阪大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

xyz空間において,
平面z=0上に原点を中心とする半径1の円があり,
Pはこの円の周上を動く.
Pと点(0,0,2)を通る直線が
平面x+y+z=2と交わる点をQとする.
Qz座標の最大値と最小値を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安10

ベクトル図形と方程式 座標設定、パラメータ処理、範囲評価

方針

円周上の点を P=(cosθ,sinθ,0) とおき、点 (0,0,2) から P へ向かう直線を媒介変数で表す。平面 x+y+z=2 との交点条件から Qz 座標を u=cosθ+sinθ の関数に直し、2u2 と単調性で最大・最小を決める。

解答

(0,0,2)A とおく。Pz=0 上の単位円周上を動くので P=(cosθ,sinθ,0) と表せる。

直線 AP 上の点は、実数 λ を用いて (x,y,z)=(0,0,2)+λ(cosθ,sinθ,2) と書ける。これが平面 x+y+z=2 上にある条件は λcosθ+λsinθ+22λ=2 である。したがって λ(2cosθsinθ)=4 となる。ここで cosθ+sinθ2<2 なので分母は正であり、λ=42(cosθ+sinθ) である。

よって Qz 座標は z=22λ=282(cosθ+sinθ) である。ここで u=cosθ+sinθ とおくと 2u2 であり、z=282u である。この関数は ddu(282u)=8(2u)2<0 だから、u が小さいほど z は大きい。

したがって最大値は u=2 のとき 282+2=426 であり、最小値は u=2 のとき 2822=642 である。

直線 AP と平面上の交点 Q

別解

解法2

方針

交点 Q=(X,Y,Z) から直線と単位円の条件を消去する。
Q と円周上の点 P の相似比を Z で表し、
X+Y に対するコーシー・シュワルツの不等式を必要十分に用いる。

解答

A=(0,0,2)Q=(X,Y,Z) とする。直線 AP 上でQ=A+t(PA)と書くと、z 座標からt=2Z2.P=(u,v,0)u2+v2=1 だからX2+Y2=t2=(2Z)24.また Q は平面 x+y+z=2 上にあるのでX+Y=2Z.実数 X,Y がこの和と二乗和を同時に満たすための必要十分条件は(X+Y)22(X2+Y2)である。したがって(Z+2)2(2Z)22.整理するとZ2+12Z+40.二次方程式の2根は642,6+42だから642Z6+42.等号は X=Y または X=Y に対応して実現する。よって
最大値は 6+42、最小値は 642 である。

総評

空間の直線と平面の交点を、円周上の1変数に落とす問題。難度は標準で、目安時間は10分から12分程度。P の座標を三角関数で置けば、残るのは cosθ+sinθ の範囲だけである。分母 2(cosθ+sinθ) が正である確認と、z がこの量に対して単調減少である確認を入れると、最大・最小の取り違えを防げる。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。

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出典: 大阪大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 前期 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。