方針
まず内分比の向きを固定し、 の位置ベクトルを で表す。比の条件は長さの二乗に直し、 の恒等式として係数を比較する。必要条件として と角度条件を得たあと、逆向きに正三角形なら条件が全ての で成り立つことも確認する。
解答
(1)
内分比を、、、 と読む。するとである。よってであり、またである。
(2) 、、 とおく。与えられた条件は、 のすべてでが成り立つことである。両辺は正なので二乗して とできる。
(1) より であり、 である。したがって が の恒等式になる。
定数項を比較すると である。 なので を得る。このとき上の恒等式は となる。 だから、差を計算すれば である。これがすべての で になるためには が必要である。
よってであるから、 かつ である。したがって は正三角形である。
逆に が正三角形なら 、 である。上の式に代入すると となり、さらに なので、与えられた比の条件はすべての で成り立つ。ゆえに答えは である。
別解
解法2
方針
恒等式の全係数を比較する代わりに、条件がすべての で成り立つことから
と だけを使って辺長と角を決める。
最後に得られた正三角形が十分条件であることを一般の へ代入して確認する。
解答
(1)
内分点の位置ベクトルはよって(2)
比の等式がすべての で成り立つとする。
とするとしたがって次に とすると右辺の辺長比が1なのでこれを二乗し、 を使うとよって かつ であり、
は正三角形である。
逆にを (1) の式へ代入するとまた だから、問題の比はすべての
で成り立つ。したがって必要十分条件は正三角形である。
総評
内分点の向きと比の二乗化が中心のベクトル問題。目安時間は18分。恒等式処理では、定数項だけで終わらず角度条件まで出す必要がある。第2解法のように特殊な を選ぶと見通しはよいが、最後に「すべての で成り立つ」ことの逆確認を忘れないこと。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。