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大阪大学 1995年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

空間内に方程式x+y+z=3で表される平面Hがある.
xy平面上の点A1が与えられたときH上の点B1B2
xy平面上の点A2A3を順次以下のように定める.
A1をとおりHに垂直な直線とHとの交点をB1とし,
B1をとおりxy平面に垂直な直線とxy平面の交点をA2とする.
同様にAn (n2)をとおりHに垂直な直線とHとの交点をBnとし,
Bnをとおりxy平面に垂直な直線とxy平面の交点をAn+1とする.

(1) Anx座標およびy座標をそれぞれxnynとするとき,xn+1=axn+byn+c,yn+1=axn+byn+cが成り立つように定数abcabcを定めよ.

(2)A1(x1,y1,0)をとおり平面Hおよびxy平面と直交する平面の方程式を求めよ.

(3) 三角形A1B1A2と三角形A2B2A3の面積の比を求めよ.

(4) xnynx1y1nで表せ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安30

ベクトル数列図形と方程式 座標設定漸化式の変形面積計算、特性方程式

方針

Hの法線方向への射影量を求める。和xn+ynと差xnynに分けると、差は不変、和は一次漸化式になる。

解答

An=(xn,yn,0)とする。Hの法線は(1,1,1)であり、An+λ(1,1,1)Hからλn=3xnyn3.従ってAn+1=(xn+λn,yn+λn,0)
(1)xn+1=2xnyn+33,yn+1=xn+2yn+33.従ってa=2/3,b=1/3,c=1a=1/3,b=2/3,c=1
(2)
求める平面の法線は(1,1,1)(0,0,1)の両方に垂直な(1,1,0)。従ってxy=x1y1.(3)AnBn=λn(1,1,1)BnAn+1=λn(0,0,1)なので面積は2λn2/2。また(1)からλn+1=λn/3だから[A1B1A2]:[A2B2A3]=9:1.(4)
dn=xnynsn=xn+ynとおくとdn+1=dn,sn+1=2+sn3.従ってdn=x1y1,sn=3+x1+y133n1.よってxn=12(3+x1y1+x1+y133n1),yn=12(3x1+y1+x1+y133n1).2平面間の直交射影

別解

解法2

方針

xy 平面上の点を2次元のアフィン写像で更新する。
更新行列の固有方向 (1,1)(1,1) へ分解して、
不変平面、面積比、一般項を同じ計算から導く。

解答

An=(xn,yn,0) とする。平面 H の法線は
(1,1,1) なのでBn=An+λn(1,1,1),λn=3xnyn3.An+1Bnxy 平面への正射影である。

(1)

従って(xn+1yn+1)=13(2112)(xnyn)+(11).よってa=b=23,b=a=13,c=c=1.(2)

差の方向 (1,1) は固有値1だからxn+1yn+1=xnyn.すべての An,Bnxy=x1y1上にあり、この平面の法線 (1,1,0)
Hxy 平面の法線の両方に垂直である。

(3)

和の方向 (1,1) の固有値は 1/3 なのでλn+1=λn3.三角形 AnBnAn+1 の面積は12λn(1,1,1)×{λn(0,0,1)}=22λn2.よって面積比は 9:1 である。

(4) dn=xnyn,sn=xn+ynとおくとdn=x1y1,sn=3+x1+y133n1.従ってxn=12(3+x1y1+x1+y133n1),yn=12(3x1+y1+x1+y133n1).

総評

難度7、計算量7。二つの直交射影を座標で追うと、各段階の移動量λnが3分の1になる。面積比は移動量の二乗比であり、一般項は和と差へ分離して初期値まで戻して検算した。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。

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出典: 大阪大学 1995年度 後期日程 第2次学力試験 後期 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。