方針
(1) は指数法則で左辺を整理し、差を の非負性に帰着する。(2) は (1) を二度使って、二つの指数を一つにまとめるたびに和が増えないことを示す。最後に等号条件を二度分けて追い、どの変数だけが になれるかを決める。
解答
(1) とおく。 であるから である。示すべき不等式は であり、右辺から左辺を引くと である。ここで , なので である。したがって が成り立つ。
また、等号成立は または 、すなわち または のときである。
(2)
(1) より、 に対して が成り立つ。これをまず に、次に に用いると かつ であるから、 より となる。
次に等号条件を調べる。第一段階の等号は または のときであり、第二段階の等号は または のときである。 のとき、 より で、 となる。 のときは で、さらに第一段階の等号条件から または である。したがって である。これらはいずれも実際に和を にする。よって最大値は で、最大値を与える組は である。
別解
解法2
方針
とおく。(1)は積との差を因数分解する。
(2)は のもとで を
の非負な積の和に分解し、等号条件まで一度に決める。
解答
(1) だから右辺は非負であり、等号は または のときに限る。
(2) とおくと かつ である。恒等式の右辺は非負なので等号のためには、 のうち高々1個だけが正でなければならない。
だから正のものはちょうど1個である。よってしたがって最大値はで、これを与える組はである。
総評
指数法則と非負性だけで押し切る不等式問題。目安時間は10分。得点差が出るのは最大値そのものより等号条件で、二度の不等式適用のどちらでも等号になっている必要がある。途中で「一つにまとめるほど大きい」とだけ書くと、最大値を与える組の漏れが起きやすい。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。