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大阪大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

次の問いに答えよ.

(1) xy平面上で,次の不等式を満たす点(x,y)の存在する領域を図示せよ.100log10x+log1000(1100)x+10(log10ylog103)0(2) 点(x,y)が(1)の領域を動くとき,u=sin(360×(x+y))3cos(360×(x+y))がとる値の範囲を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

指数・対数三角関数方程式・不等式 式変形、範囲評価、三角比の利用

方針

対数・指数の定義域からまず x>0, y>0 を確認し、与えられた不等式を x22x/3+y/30 に整理する。領域は y2x3x2 かつ y>0 なので、放物線と x 軸に挟まれた部分である。(2)では s=x+y とおき、領域内での s の取り得る範囲を求める。上端は 3x3x2 の最大値で決まり、下端 s=0 は定義域のため実現しない。最後に三角関数を合成して、角度の動く区間上で最大・最小を調べる。

解答

(1)
対数が定義されるためには x>0,y>0 が必要である。このもとで各項を整理する。 100log10x=(102)log10x=x2 であり、またlog1000(1100)x=log103102x=2x3である。さらに 10log10ylog103=y3 である。したがって与えられた不等式は x22x3+y30 すなわち y2x3x2 と同値である。

ただし y>0 でなければならないので、右辺も正である必要がある。すなわち 2x3x2>0 であり、x>0 と合わせて 0<x<23 である。よって求める領域は 0<x<23,0<y2x3x2 である。これは、x 軸より上で、放物線 y=2x3x2 以下の部分である。ただし x 軸上の点は含まない。

(2) s=x+y とおく。(1)の領域で固定した x に対し、y0<y2x3x2 を動くから、sx<sx+2x3x2=3x3x2 を満たす。ここで 3x3x2=343(x12)2 なので、その最大値は x=1/2 のとき 34 である。したがって 0<s34 である。

逆に、この区間の値はすべて実現する。
0<s2/3 では(x,y)=(s2,s2)とすればよい。実際、s2s3s24s23である。また 2/3<s3/4 では(x,y)=(12,s12)とすれば 0<y1/4 となる。よって s の範囲は0<s34である。

このとき u=sin(360s)3cos(360s) である。三角関数を合成すると u=2sin(360s60) である。0<s3/4 より 60<360s60210 である。この区間で sin の最大値は 90 で1となり、これは s=5/12 で実現する。したがって u の最大値は2である。

一方、左端の 60 は含まれないので、2sin(60)=3 は実現しない。ただし s を0に近づけると u3 に近づく。したがって求める範囲は 3<u2 である。

別解

解法2

方針

s=x+y の値域を、直線 x+y=s と領域の交わりから直接判定する。上限は放物線上でsx+(2x3x2)を最大化して求める。逆に、得られた区間内の s が本当にすべて実現することを、s の大きさに応じた具体的な点を与えて確認する。最後に三角関数を合成する。

解答

(1)
定義域は x>0, y>0 である。各項を底10にそろえると100log10x=x2,log1000(1100)x=2x3,10log10ylog103=y3.したがって領域は0<x<23,0<y2x3x2である。

(2)
s=x+y とおく。領域内では0<sx+(2x3x2)=343(x12)234.この必要条件が十分でもあることを確認する。

0<s2/3 なら(x,y)=(s2,s2)とすればs2s3s24s23より領域内にある。また 2/3<s3/4 なら(x,y)=(12,s12)とすれば 0<y1/4=2x3x2 である。よって0<s34のすべてが実現する。

三角関数を合成するとu=2sin(360s60).偏角の範囲は60<360s60210.90 は区間内にあるので最大値は2であり、最小側では 60 が含まれないため 3 は下限にすぎない。したがって3<u2である。

総評

難度5、計算量5。前半は対数・指数の整理、後半は領域から x+y の範囲を取り出す問題である。想定時間は15分程度。x>0,y>0 の定義域を最初に書かないと、境界の扱いを誤りやすい。(2)では s=x+y の上限は放物線上で出るが、下限 s=0 は領域内で実現しないため、最終的な 3 も含まれない。三角関数の合成後は、角度区間が (60,210] であることを明示すると、最大値と下限の開閉が判断しやすい。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。

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出典: 大阪大学 1999年度 前期 文系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。