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大阪大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

平面上の4点OPQRが条件OP=2,OQ=3,OPQ=60,OP+OQ+OR=0を満たすとする.線分ORの長さとcosPORの値を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

ベクトル図形と方程式 内積の利用三角比の利用ベクトル成分計算

方針

三角形 OPQ で与えられている角は OPQ なので、まず余弦定理で PQ を求める。次に PQ2=OQOP2 から OPOQ を出す。条件は OR=(OP+OQ) と読めるので、OR は和ベクトルの長さ、cosPOROPOR で計算する。

解答

PQ=d とおく。三角形 OPQ において、OP=2OQ=3OPQ=60 である。余弦定理より OQ2=OP2+PQ22OPPQcos60 だから 9=4+d22d である。したがって d22d5=0 となり、d>0 より PQ=1+6 である。

次に内積を求める。p=OPq=OQ とおくと PQ2=qp2=p2+q22pq である。よって (1+6)2=4+92pq であり、7+26=132pq だから pq=36 である。

条件OP+OQ+OR=0より OR=(p+q) である。したがって OR2=p+q2=p2+q2+2pq =4+9+2(36)=1926 となる。よって OR=1926 である。

またOPOR=p{(p+q)}=(p2+pq) =(4+36)=67 である。したがってcosPOR=OPOROPOR=6721926である。

別解

解法2

方針

P を原点、半直線 POx 軸として座標を置く。余弦定理に相当する距離式から PQ を決め、ベクトル条件で R の座標を直接求めて長さと余弦を照合する。

解答

P=(0,0)O=(2,0) と置き、Qx 軸の上側に取る。s=PQ とするとQ=(s2,3s2)である。OQ=3 より(s22)2+(3s2)2=9,従ってs22s5=0.s>0 だからs=1+6.ここから原点を O に移すとOP=(2,0),OQ=(s22,3s2).条件よりOR={OP+OQ}=(4s2,3s2).よって s2=2s+5 を使えばOR2=(4s2)2+3s24=164s+s2=1926.従ってOR=1926.またOPOR=2(4s2)=s8=67.従ってcosPOR=6721926.

総評

余弦定理とベクトル条件をつなぐ標準問題で、想定時間は12分程度。注意点は、与えられた角が POQ ではなく OPQ であることなので、最初に PQ を余弦定理で求める必要がある。R は図形的に描くより、OR=(OP+OQ) として和ベクトルの長さと内積で処理すると安全である。最後の余弦は符号が負になるため、鈍角であることも結果の妥当性確認になる。

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出典: 大阪大学 1998年度 前期 文系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。