方針
まず漸化式の指数部分だけを追い、 を求める。(1) は偏角 が の整数倍になる条件に直す。(2) は の長さと、原点での角 を使い、直角二等辺三角形では原点の角が または に限られることから候補を絞る。
解答
(1) と書く。条件 より であり、漸化式 から である。したがって となる。よって である。 が実数であるための必要十分条件は、偏角 が の整数倍であることである。すなわち であり、これは と同値である。 だから、 は と同値である。したがって である。
(2)
点 の原点からの距離は である。また と の偏角の差は である。 では なので、これがそのまま である。
直角二等辺三角形の角は である。したがって、原点 の角が直角である場合は が必要である。しかしこれは を与え、整数 は存在しない。
よって原点の角は でなければならない。したがって より を得る。
このとき である。原点の角が の直角二等辺三角形では、原点から出る2辺の長さの比は である。したがって となる。
以上よりである。
別解
解法2(複素数の辺比で直角を判定する)
方針
まず を得る。(2) では相似比 を使い、直角の頂点が の各場合に「一方の辺ベクトルが他方の 倍」という条件を課す。
解答
(1)
指数を足し上げるとしたがって偏角は である。実数条件はすなわち であり、これは と同値である。
(2) では である。
直角が にあるなら、2本の位置ベクトルは等長かつ直交するのでよって 、 が必要だが、 を満たす整数 はない。
直角が にあるなら、等しい2辺は と である。したがって許される偏角からよって 、 である。
直角が にある場合は同様にとなり、したがって
総評
難度6、計算量5。目安時間は15〜20分。採点ポイントは、漸化式から を出すこと、実数条件を に変換すること、直角二等辺三角形の角の可能性を と に分けて調べることです。
誤りやすいのは、 の長さを直接計算しようとして複雑にすることです。まず原点から見た2つの点の角度差を決めれば、直角二等辺の候補はほぼ に絞られます。最後に、直角が 側か 側かで長さの比が と の2通りになる点を忘れないことが重要です。
第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を独立に確認する。図は条件の役割と解法の流れを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。