方針
一直線に並ぶ時刻を基準に座標を置き、P2 の回転角を θ とする。すると P1 の回転角は 2θ である。2本のベクトルの行列式から面積を 5∣sinθ∣(7−2cosθ) と表し、c=cosθ による1変数の最大化へ帰着する。
解答
一直線に並ぶ時刻を θ=0 とし、O=(0,0), A=(2,0) とおく。P2 の回転角を θ とすれば、角速度の条件からP1=(5cos2θ,5sin2θ),P2=(10cosθ,10sinθ)である。△AP1P2 の面積を T とすると、行列式により2T=∣(5cos2θ−2)10sinθ−5sin2θ(10cosθ−2)∣=∣−50sinθ−20sinθ+10sin2θ∣=10∣sinθ∣(7−2cosθ).したがってT=5∣sinθ∣(7−2cosθ).c=cosθ とおく。7−2c>0 なので、T を最大にすることはF(c)=(1−c2)(7−2c)2(−1≦c≦1)を最大にすることと同値である。微分するとF′(c)=−2(7−2c)(7c+2−4c2).区間内の停留点は 4c2−7c−2=0 の解 c=−41 だけである。両端では F=0 だから、この点で最大となる。よってmaxT=51−161(7+21)=87515.最大値の確認
c=cosθ による区間は [−1,1] である。停留点を与える方程式のもう一つの解は c=2 で区間外にあり,区間内には c=−41 しかない。両端では三角形が一直線上に退化して面積は0であるから,この内点で得た値が大域的最大値である。また cosθ=−41 を満たす時刻は実際に存在するので,最大値は上限にとどまらず達成される。
総評
難度5、計算量5。想定時間は18分程度で、完答を狙える最大値問題である。角速度比から偏角を θ,2θ と置き、面積の行列式を整理できるかが得点差になる。三角式の整理で詰まった場合も、座標と行列式を正しく置くところまでは確保したい。
冊子PDFで見る阪大の三角関数の問題で問題集を作る
出典: 大阪大学 2006年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。