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大阪大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

Oを中心とする半径5と10の同心円C1,C2があり、Oから距離2の定点Aがある。動点P1,P2はそれぞれC1,C2上を一定の速さで反時計回りに動く。ある時点でO,A,P1,P2がこの順に一直線に並び、P2が1周する間にP1は2周する。AP1P2の面積の最大値を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

三角関数図形と方程式微分 座標設定面積計算微分による最大最小、計算整理

方針

一直線に並ぶ時刻を基準に座標を置き、P2 の回転角を θ とする。すると P1 の回転角は 2θ である。2本のベクトルの行列式から面積を 5sinθ(72cosθ) と表し、c=cosθ による1変数の最大化へ帰着する。

解答

一直線に並ぶ時刻を θ=0 とし、O=(0,0), A=(2,0) とおく。P2 の回転角を θ とすれば、角速度の条件からP1=(5cos2θ,5sin2θ),P2=(10cosθ,10sinθ)である。AP1P2 の面積を T とすると、行列式により2T=(5cos2θ2)10sinθ5sin2θ(10cosθ2)=50sinθ20sinθ+10sin2θ=10sinθ(72cosθ).したがってT=5sinθ(72cosθ).c=cosθ とおく。72c>0 なので、T を最大にすることはF(c)=(1c2)(72c)2(1c1)を最大にすることと同値である。微分するとF(c)=2(72c)(7c+24c2).区間内の停留点は 4c27c2=0 の解 c=14 だけである。両端では F=0 だから、この点で最大となる。よってmaxT=51116(7+12)=75158.最大値の確認

c=cosθ による区間は [1,1] である。停留点を与える方程式のもう一つの解は c=2 で区間外にあり,区間内には c=14 しかない。両端では三角形が一直線上に退化して面積は0であるから,この内点で得た値が大域的最大値である。また cosθ=14 を満たす時刻は実際に存在するので,最大値は上限にとどまらず達成される。

総評

難度5、計算量5。想定時間は18分程度で、完答を狙える最大値問題である。角速度比から偏角を θ,2θ と置き、面積の行列式を整理できるかが得点差になる。三角式の整理で詰まった場合も、座標と行列式を正しく置くところまでは確保したい。

冊子PDFで見る阪大の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 2006年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。