方針
(1) は2倍角・3倍角の公式で を の式にする。(2)は余弦の加法定理から を使う。(3)では漸化式により各 が整数係数多項式であることを確認し,もし が有理数なら の値も有理数になることを利用する。
解答
(1) だからまた2倍角,3倍角の公式よりなのでである。
(2) 余弦の加法定理からが成り立つ。 および を用いるととなる。よってである。
(3) (1)の は整数係数多項式である。(2)の漸化式から, が整数係数多項式なら も整数係数多項式である。したがって全ての自然数 について は整数係数多項式である。
ここでが有理数であると仮定する。整数係数多項式に有理数を代入した値は有理数だから, は有理数となる。一方,定義よりである。これは が無理数であることに反する。よっては無理数である。
とすると 。
漸化式により各 は整数係数多項式になる。
総評
難度5,計算量4。想定時間は15分程度。(3)では有理数の根に関する一般定理は不要で,整数係数多項式が有理数を有理数へ写すという事実だけで十分である。(1)(2)の誘導を受けて が整数係数多項式になることを一段書き, の無理性へ結びつける。