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大阪大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

放物線y=x2上の相異なる3点P,Q,Rが、PQRが正三角形になるように動く。

(1) P,Q,Rx座標をp,q,rとするとき、p2+q2+r2pq+qr+rpのみで表せ。
(2) PQRの重心はある一つの放物線上にあることを示せ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

図形と方程式数と式関数 座標設定、対称式の利用、軌跡文字消去

方針

放物線上の2点を結ぶ直線の傾きが、その2点の x 座標の和になることを使う。正三角形の3辺の方向角は60度ずつ異なり、それらの傾きの2つずつの積の和は常に 3 である。これを対称式へ直し、(2)では重心座標から pq+qr+rp を消去する。

解答

(1) 放物線上の2点 (u,u2),(v,v2) を結ぶ直線の傾きはu2v2uv=u+vである。したがって三角形の3辺の傾きはp+q,q+r,r+pである。

正三角形の3辺の方向角を θ,θ+60,θ60 とできる。これらの正接を m1,m2,m3 とすると、正接の加法定理からm1m2+m2m3+m3m1=3.実際、t=tanθ とおき、tan(θ±60)=(t±3)/(13t) を代入すれば直ちに確かめられる。よって(p+q)(q+r)+(q+r)(r+p)+(r+p)(p+q)=3.左辺を展開してp2+q2+r2+3(pq+qr+rp)=3を得る。したがってp2+q2+r2=3(pq+qr+rp)3.(2) 重心を (X,Y) とし、s=p+q+r, t=pq+qr+rp とおく。(1)の左辺を A=p2+q2+r2 とすればA=3t3,s2=A+2t.第1式から t=(A+3)/3 なので、第2式へ代入するとs2=A2(A+3)3=A63.よって A=3s2+6 である。重心座標は X=s/3, Y=A/3 だからY=s2+2=9X2+2.したがって重心は、一定の放物線Y=9X2+2上にある。

傾きの扱いの確認

放物線 y=x2 上で異なる2点が同じ x 座標をもつことはない。したがって三角形の各辺は垂直にならず,3本の傾きはすべて有限である。このため正接の加法定理を用いた上の議論に欠落する場合はない。結論は,正三角形がどの位置にあってもその重心が固定された放物線 Y=9X2+2 上にあることを表している。

総評

難度6、計算量5。想定時間は22分程度で、得点差のつく発想問題である。『放物線の弦の傾き=端点の x 座標の和』と、正三角形の3辺の方向角を結ぶのが核心である。この着眼が出なければ、まず3辺の傾きを p+q,q+r,r+p と書き、60度の傾き条件を1組だけでも立てて部分点を狙いたい。

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出典: 大阪大学 2006年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。