方針
放物線上の2点を結ぶ直線の傾きが、その2点の 座標の和になることを使う。正三角形の3辺の方向角は60度ずつ異なり、それらの傾きの2つずつの積の和は常に である。これを対称式へ直し、(2)では重心座標から を消去する。
解答
(1) 放物線上の2点 を結ぶ直線の傾きはである。したがって三角形の3辺の傾きはである。
正三角形の3辺の方向角を とできる。これらの正接を とすると、正接の加法定理から実際、 とおき、 を代入すれば直ちに確かめられる。よって左辺を展開してを得る。したがって(2) 重心を とし、 とおく。(1)の左辺を とすれば第1式から なので、第2式へ代入するとよって である。重心座標は だからしたがって重心は、一定の放物線上にある。
傾きの扱いの確認
放物線 上で異なる2点が同じ 座標をもつことはない。したがって三角形の各辺は垂直にならず,3本の傾きはすべて有限である。このため正接の加法定理を用いた上の議論に欠落する場合はない。結論は,正三角形がどの位置にあってもその重心が固定された放物線 上にあることを表している。
総評
難度6、計算量5。想定時間は22分程度で、得点差のつく発想問題である。『放物線の弦の傾き=端点の 座標の和』と、正三角形の3辺の方向角を結ぶのが核心である。この着眼が出なければ、まず3辺の傾きを と書き、60度の傾き条件を1組だけでも立てて部分点を狙いたい。