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大阪大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

平面上に2点 O(0,0),A(t2,0) を取る.a>0 として,
POAP=at, AP=a となるように定める.

(1) P の座標を a,t を用いて表せ.

(2) t が0から πa まで動くとき,
P が描く曲線を x 軸のまわりに回転してできる図形の体積 V(a) を求めよ.

(3) V(a) を最小にする a の値を求めよ.

難易度6/ 10計算量7/ 10目安17

三角関数積分微分 座標設定体積計算、置換積分、微分による最大最小

方針

点AからOへの方向はx軸負方向なので、Pを三角関数で表示する。軌跡のx座標はtとともに増加するため、回転体積はπy2dxを媒介変数で計算できる。最後にaの1変数関数を微分する。

解答

(1)A から O への向きは偏角 π だからP=(t2acosat,asinat).(2) x=t2acosat, y=asinat とおくとdxdt=2t+aasinat0である。よってV(a)=π0π/ay2dxdtdt=π0π/aasin2(at){2t+aasin(at)}dt=π(π22a+43a3/2).ここでは u=at と置き、0πusin2udu=π2/4,0πsin3udu=4/3を用いた。

(3) 括弧内を微分するとπ22a2+2a.これが0となる条件は a5/2=π2/4 である。導関数はこの点の前で負、後で正だからa=(π2)4/5のとき最小となる。

別解

解法2

方針

(1) (2) は媒介変数表示と円板法で計算する。(3) では
u=a と置き、π2/(2u2)+4u3/3
重み付き相加相乗平均を適用する。微分せずに最小条件
u5=π2/4 を得る。

解答

(1)
A から O への向きは負の x 軸方向なのでP=(t2acosat, asinat).(2)x=t2acosat, y=asinat とおくとdx/dt=2t+aasinat0。よってV(a)=π0π/ay2dxdtdt=π(π22a+43a3/2).(3)u=a>0 としX=π22u2,Y=43u3とおく。重み付き相加相乗平均よりX+Y=355X3+255Y2(5X3)3/5(5Y2)2/5.右辺は u によらない。等号条件は
5X/3=5Y/2、すなわち 2X=3Y である。これよりu5=π24,a=u2=(π2)4/5.

総評

難度は10段階中6、計算量は7。目安時間は17分。解法1は本番答案として再現しやすい標準方針、解法2は構造を別方向から確認する方針である。

dx/dt0 を確認してから円板法を適用する。最小化は微分と重み付き相加相乗平均の両方で一致する。

採点では、必要条件だけで止めず十分性・端点・小問番号を明示する。積分・総和・極限は独立行、分数は読みやすい表示寸法に統一し、問題固有の図は論理を補助する位置に置いた。

冊子PDFで見る阪大の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 2002年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。