方針
2直線 , を新しい座標軸とみなすため,, とおく。この座標では が , が になり,点 は軸上の切片として扱える。ベクトル条件から の新座標 と切片の関係を出し, が直線 上にある条件を整理して を得る。最後に元の座標へ戻すと,漸近線が である双曲線になる。
解答
点 に対して とおく。この座標では,直線 は ,直線 は で表される。点 に対応する値を とおく。 は のどちらの上にもないので である。
直線 と の交点 の 座標を とすると, は と表せる。また, と の交点 の 座標を とすると, は と表せる。点 の新座標を とする。ベクトル条件は新座標でも成分ごとに成り立つので である。したがって である。
まず がともに0でない場合を考える。直線 は新座標平面で切片形 と書ける。点 がこの直線上にあるから である。分母を払うと であり,整理して を得る。
もし なら, で,直線 は と を通る。このときベクトル条件より であり,新座標では となるから,やはり が成り立つ。
元の座標で と書けば であるから,軌跡は すなわち である。 なのでこれは双曲線であり, と ,すなわち と を漸近線にもつ。
逆に,この双曲線上の点 に対し,, とおけば, のときは直線 ,そうでなければ切片 を結ぶ直線をとることで同じ点 が得られる。したがって点 の軌跡は,直線 を漸近線とする上の双曲線である。
では となる.
総評
2本の斜めの直線を新しい座標軸に取り直すと,文系第3問の切片問題と同じ構造になる。目安は20分程度。 が 上にないことは を保証し,軌跡が退化しないために必要である。直線 が原点を通る場合は切片形だけでは扱いにくいので, の場合を別に確認しておくと答案が堅い。