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大阪大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

曲線y=xsin2xと直線y=xの共有点のうち,x座標が正のものを,
x座標が小さいものから順にA1,A2,A3,とし,
n番目の点をAnとする.
以下の問いに答えよ.

(1)Anx座標を求めよ.
また,点Anにおいて,曲線y=xsin2xと直線y=xは接していることを示せ.

(2) 線分AnAn+1と曲線y=xsin2xで囲まれる部分の面積を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

三角関数積分 接線・法線面積計算定積分評価

方針

共有点では x>0 なので,xsin2x=xsin2x=1 に割り戻せる。したがって共有点の x 座標は π/2 から π 間隔で並ぶ。接することは,曲線の導関数がその点で直線 y=x の傾き1と一致することを示せばよい。面積は,隣り合う共有点の間で直線が上,曲線が下にあり,差が xcos2x になることから積分する。

解答

(1)
共有点では xsin2x=x である。問題では x 座標が正の共有点を考えるので x>0 であり,両辺を x で割って sin2x=1 を得る。したがって x=π2+kπ(k=0,1,2,) である。小さい順に並べると,点 Anx 座標は xn=(2n1)π2 である。

次に接することを示す。曲線 y=xsin2x の導関数は ddx(xsin2x)=sin2x+xsin2x である。x=xn では sin2xn=1 かつ sin2xn=sin((2n1)π)=0 だから,接線の傾きは 1+0=1 である。直線 y=x の傾きも1であり,しかも両者は An で共有点をもつ。よって点 An において曲線と直線は接している。

(2) Anx 座標を a=(2n1)π2 とおくと,An+1x 座標は a+π である。この区間では xxsin2x=xcos2x0 なので,求める面積 SnSn=aa+πxcos2xdx である。cos2x=(1+cos2x)/2 を用いるとSn=12aa+πxdx+12aa+πxcos2xdx=[x24+xsin2x4+cos2x8]aa+π.ここで 2a=(2n1)π なので,sin2a=sin(2a+2π)=0cos2a=cos(2a+2π)=1 である。よって三角関数を含む項は上下端で打ち消し合い,Sn=(a+π)2a24=2aπ+π24. a=(2n1)π/2 を代入すると Sn=(2n1)π2+π24=nπ22 である。したがって Sn=nπ22 である。

総評

共有点列は sin2x=1 からすぐ出るが,接することは導関数で傾きまで確認する必要がある。目安は18分程度。面積では直線 y=x が上側で,差が xcos2x になることを明記する。積分の三角関数部分は周期により端点で消えるので,そこを一行書くと計算の見通しがよくなる。

冊子PDFで見る阪大の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 2006年度 前期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。