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大阪大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

三角関数の極限に関する公式limx0sinxx=1を示すことにより,sinxの導関数がcosxであることを証明せよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安16

三角関数微分 はさみうち、極限計算、誘導利用

方針

単位円で、内接三角形・扇形・外接三角形の面積を比較し、0<x<π/2sinx<x<tanx を得る。はさみうちと偶関数性から基本極限を示した後、加法定理で sinx の差商を2項に分ける。

解答

まずlimx0sinxx=1を示す。0<x<π/2 とし、単位円上に中心角 x をとる。

三角形 OAB、扇形 OAB、三角形 OAT の順に面積が大きくなる。

面積比較から12sinx<12x<12tanxであり、sinx<x<tanxを得る。正の数で割って整理するとcosx<sinxx<1.x+0 のとき cosx1 だから、はさみうちの原理よりlimx+0sinxx=1.またsin(x)x=sinxxなので sinx/x は偶関数である。したがって左側極限も同じでありlimx0sinxx=1が示された。

次に加法定理よりsin(x+h)sinx=sinx(cosh1)+cosxsinhだからsin(x+h)sinxh=sinxcosh1h+cosxsinhh.ここでcosh1h=sin2hh(1+cosh)=sinhhsinh1+cosh0(h0).よってlimh0sin(x+h)sinxh=sinx0+cosx1=cosx.したがって sinx の導関数は cosx である。

総評

難度4、目安時間16分。基本極限を証明してから導関数を出す、微分法の土台を問う問題である。角 x は弧度法で、面積比較は 0<x<π/2 に限定する。負の側は偶関数性で処理し、差商では (cosh1)/h0 も省略せず示すと完全な答案になる。

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出典: 大阪大学 2013年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。