方針
とおき,定義による変換を2回ずつ追う。帰納的に,となるので,特にである。(1)はを代入する。(2)はより,が整数となるを1から6の範囲で数え上げる。
解答
とおく。まず であり, である。同様に繰り返すと,正の整数について が成り立つ。したがって である。
(1) のとき である。はよりの場合なので, である。
(2) はよりの場合なので, である。よってとなる条件は が整数であることである。 について調べる。の値は である。この中から2つを足して整数になる組を数えると, の8通りである。さいころを2回投げる全事象は36通りなので,求める確率は である。
別解
解法2
方針
2段階の関数変換を合成し,奇数番の関数が1段階ごとに引数をだけ平行移動することを使う。確率小問では36組を力任せに調べず,の小数部分を分類し,和が整数になる組を数える。
解答
とおく。定義(イ),(ウ)を続けて用いるとである。したがって奇数番の関数は2段階進むごとに引数がだけ平行移動する。から(1)を繰り返すとであり,さらに定義(イ)からを得る。
(1) ではだから(2)であるから,条件はである。に対するの小数部分は,順にである。和が整数になるのは,小数部分0どうし,またはどうしを組み合わせる場合だけである。したがってであり,順序つきで通りとなる。全36通りは等確率なので,求める確率はである。
総評
難度5,計算量5。目安時間は18分。関数列を直接展開し続けるのではなく,変換が「をにする」「をにする」だけであると見ると,一般形がすぐに出る。は三角関数の問題ではなく,が整数になる有限個の数え上げである。順序つきのさいころなので,とを別に数える点に注意する。