方針
複素数の積を実部と虚部に分け、 を の一次方程式で表す。 から係数が同時に0にならないため、どちらも直線である。垂直性は各直線の方向ベクトルの内積で確認し、交点は2本の一次方程式を連立して求める。
解答
(1) である。したがって、実部が2に等しい条件は であり、虚部が に等しい条件は である。すなわち である。
ここで より、 は同時には0でない。したがって 、 であり、上の2つの式はいずれも の一次方程式として直線を表す。よって はともに直線である。
(2) の方向ベクトルとして を取ることができる。実際、 だからである。また の方向ベクトルとして を取ることができる。
これらの内積は である。したがって2つの方向ベクトルは垂直であり、 と は互いに垂直である。
(3)
交点はを満たす点である。第1式に を掛け、第2式に を掛けて加えると となる。 より である。
また、第2式に を掛け、第1式に を掛けたものを第2式側から引くと となる。したがって である。よって交点は である。
別解
解法2(複素数による交点計算)
方針
(1) (2) は実部・虚部を一次方程式へ直して直線性と垂直性を確認する。(3) では交点に対応する複素数を とおくと、条件は1本の複素数方程式 にまとまる。共役複素数を掛けて割り算し、実部と虚部を読む。
解答
(1) である。したがってとなる。 より 、 はともに零ベクトルでないので、これらはどちらも直線を表す。
(2)
の法線ベクトルは 、 の法線ベクトルは である。その内積はだから、2直線は互いに垂直である。
(3)
交点に対応する複素数を とおく。交点では積の実部が2、虚部が であるからである。 なので実部と虚部を比較してである。したがって交点はとなる。
総評
難度4、計算量4。目安時間は12分。複素数の積を実部・虚部に分けるだけで直線の式が出るため、最初の展開を正確に行うことが最重要である。垂直性は傾きを出すより方向ベクトルで確認する方が、 や の場合分けを避けられる。交点では分母 が0でないことを必ず書く。別解の複素数の割り算は短い検算にもなり、実部と虚部の符号ミスを発見しやすい。 埋め込まれていた複素数の割り算による別解を、小問ラベルを備えた独立答案へ分離した。