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大阪大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

直線l:y=kx+m (k>0)が円C1:x2+(y1)2=1と放物線C2:y=12x2
両方に接している.このとき,以下の問いに答えよ.

(1) kmを求めよ.

(2) 直線lと放物線C2およびy軸とで囲まれた図形の面積を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

図形と方程式積分 接線・法線判別式面積計算

方針

放物線への接線条件は、直線との共有点が重解になることから判別式 0 で表す。円への接線条件は、中心 (0,1) から直線までの距離が半径 1 に等しいことで表す。これで k,m を決定したあと、接点の x 座標から、直線と放物線の上下差を x=22 から 0 まで積分する。

解答

(1)

直線 l:y=kx+m が放物線 y=12x2 に接する条件を求める。交点の x 座標は 12x2=kx+m すなわち x2+2kx+2m=0 の解である。接するためにはこの2次方程式が重解をもてばよいので、判別式を 0 として (2k)2412m=0 を得る。したがって 4k28m=0,m=k22 である。

次に円 C1 について考える。円 C1 の中心は (0,1)、半径は 1 である。直線を kxy+m=0 と書くと、中心 (0,1) からこの直線までの距離は k01+mk2+1=m1k2+1 である。接線であるから、この距離が半径 1 に等しく、m1k2+1=1 が成り立つ。

ここに m=k2/2 を代入して両辺を2乗すると (k221)2=k2+1 である。u=k2 とおくと (u21)2=u+1 すなわち u24u+1=u+1 である。よって u242u=0,u(u8)=0 となる。k>0 より u=k2>0 なので k2=8 である。したがって k=22,m=4 である。

(2)

(1) より直線は y=22x+4 である。放物線との接点の x 座標は、上で得た2次方程式 x2+2kx+2m=0 の重解であるから x=k=22 である。

直線、放物線、y 軸で囲まれる部分は、22x0 において上側が直線、下側が放物線である。よって面積 SS=220{(22x+4)(12x2)}dx=220(12x2+22x+4)dx=[x36+2x2+4x]220である。ここで(22)36+2(22)2+4(22)=823+8282=823だから、S=0(823)=823 である。

接線、放物線、面積を取る区間の位置関係は次の通りである。

別解

解法2(接点パラメータと平方積分)

方針

放物線上の接点を a と置き、微分から接線を直接作る。円への距離条件でk,m を決めた後、直線と放物線の差が完全平方になることを使って面積を短く積分する。

解答

(1)

放物線 C2 上の接点をT(a,a22)とおく。y=x2/2 の微分係数は x だから、T における接線はy=a(xa)a22=ax+a22である。これを y=kx+m と比較するとk=a,m=a22=k22を得る。

一方、円 C1 の中心 (0,1) から直線 kxy+m=0 までの距離が1なのでm1k2+1=1である。m=k2/2 を代入し、u=k2>0 とおくと(u21)2=u+1    u(u8)=0となる。k>0 よりk=22,m=4である。

(2)

接点の x 座標は a=k=22 である。また直線と放物線の上下差は(22x+4)(x22)=12(x+22)2と平方になる。よって求める面積はS=22012(x+22)2dx=[(x+22)36]220=823である。

総評

難度6、計算量6。目安時間は20分。第1解法は判別式と中心から直線までの距離を組み合わせ、第2解法は放物線の接点をパラメータにして接線を直接作る。面積では上下差が12(x+22)2 になることを見抜くと計算が安定する。配置図で接点と積分区間も確認できる。

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出典: 大阪大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。