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大阪大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

実数xyx1y1を満たすとき,不等式0x2+y22x2y2+2xy1x21y21が成り立つことを示せ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

三角関数方程式・不等式 置換三角比の利用不等式評価

方針

平方根が非負であることを保つため、まず x1,y1 から x=sinα,y=sinβ と置く。角を π/2α,βπ/2 に取れば 1x2=cosα,1y2=cosβ とでき、与式は加法定理で sin2(α+β) にまとまる。

解答

与えられた式を F=x2+y22x2y2+2xy1x21y2 とおく。 x1 であるから、x=sinα(π2απ2)と表せる。同様にy=sinβ(π2βπ2)と表せる。この範囲では cosα0,cosβ0 であるから、1x2=1sin2α=cosα,1y2=cosβである。

これを F に代入するとF=sin2α+sin2β2sin2αsin2β+2sinαsinβcosαcosβ=sin2αcos2β+cos2αsin2β+2sinαcosβcosαsinβ=(sinαcosβ+cosαsinβ)2=sin2(α+β)となる。したがって、任意の実数 α+β に対して 0sin2(α+β)1 であるから、0F1 が成り立つ。

別解

解法2(2つの平方への変形)

方針

与式そのものを1つの平方にして下限を示し、1から与式を引いたものも別の平方にして上限を示す。三角置換を用いず、2つの非負性を直接確認する。

解答

三角置換を使わず、平方の形だけで示すこともできる。まずF=x2(1y2)+y2(1x2)+2xy1x21y2={x1y2+y1x2}2である。よって F0 である。

また1F=1x2y2+2x2y22xy1x21y2={1x21y2xy}2である。よって 1F0、すなわち F1 である。したがって同じく 0F1 が従う。

総評

難度5、計算量4。目安時間は15分。第1解法は平方根の符号を保つ範囲で三角置換し、加法定理から sin2(α+β) へまとめる。第2解法は与式と1との差をそれぞれ平方へ直し、上下限を直接示す。2つの方法が等号条件の理解にもつながる。

冊子PDFで見る阪大の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。